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zoom RSS <競技関係者よりも『アイス・エイジ』のスタッフの方がプロフェッショナルだ > アレクセイ・ミーシン

<<   作成日時 : 2008/09/27 23:13   >>

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『サンクトペテルブルク.ру』紙に掲載されたインタビュー。
ロシアのフィギュアスケート界全般に触れる内容ですが
プルシェンコに関する部分から訳していきます。



10/2 なんとか全訳しました。
人名はアクセント位置がわからないので、読み方が違うかもしれません。
ミーシンのロシア語はかなり難しくて苦労しましたが
あまりの毒舌ぶりに、ファンになってしまいそうです(笑)




ミーシン
<競技関係者よりも『アイス・エイジ』のスタッフの方がプロフェッショナルだ >




 ― アレクセイ・ニコラエヴィチ、新シーズンが始まりますが、フィギュアスケートのファンたちは何を期待できますか?

 目前に迫ったシーズンは、我が国のフィギュアスケートの真の位置(現実的な立場)を決定する鍵だ。モントリオール(※バンクーバーの間違い?)五輪の代表団は、今年の世界選手権の結果次第で決まるだろう。チームが良い成績を出せば代表団は大きくなるが、逆に、たった1人でオリンピックを戦うことになる可能性もある。

 トリノ五輪の後、ロシアのフィギュアスケート界は深い深い穴に落ちている。我々がこの穴から抜け出せるかどうかは、他の種目のスポーツ選手たちのように、競技で実際に結果を出せるかどうかに懸かっている。

 ― この深い穴はどのようにして出来てしまったのでしょうか?

 フィギュアスケートの世界で、ひとつの国が50年も支配することはできない。自然界の全てのプロセスはサインカーブ状(※)に進むものだ。かつてはアメリカのキャロル・ヘイスやディック・バトン、カナダのジェンキンス、オーストリアのダンツァーやシュバルツがいた。彼らは無敵の王だったが、では今はいったいどこにいるのか?これらの国々は今やフィギュア界にはいない。長年にわたってリーダーであり続けている唯一の国、それがロシアだ。
 しかし我々もまた、トップの座を守り続けることはできない。それは、我が国が社会的、政治的、そして経済的問題に直面し、コーチが海外へ移住したり、競技への配慮を忘れてしまったりしたためだ。これらすべてが影響を及ぼさないわけにはいかなかった。

 ※参照:http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/6f/Waveforms.png
     (いちばん上の曲線がサインカーブ)


 ― あなたは主に男子シングルに携わっています。ロシア・チームの中で、高い位置を狙えるのは誰ですか?

 シニアの男子について言えば、最も有力なのはセルゲイ・ヴォロノフ、アンドレイ・ルタイ、アンドレイ・グリアゼフだ。ジュニア世代はまだ代表入りできる状態ではない。

 ― エフゲーニー・プルシェンコはどうですか?彼はアマチュアに復帰するのでしょうか、それともしないのでしょうか?

 ジェーニャはスーパーアスリートだ。彼は私と一緒にイタリア、エストニア、ドイツと3つの合宿を行い、その時点でロシアのトップスケーターたちが届かなかった技術レベルに達した。彼がエレメントを2つ3つやると、その見事な姿で他の選手たちを圧倒した。
 しかし最近の彼は、議会、家族、“離婚”、テレビ、自身のショーといった非常に大きな荷物を抱えていたため、本物のトレーニングを継続する機会を失ってしまった。それでも、もし再び真剣に競技に取り組むなら、ロシアで最も強くなるだろう。私はいつでも彼を迎え入れるし、喜んで一緒にやる用意がある。なぜなら、彼と仕事をすると、ある種の創造的なアイデアが生まれるからだ。
 ただ、彼が復帰すると断言することはできない。この質問は本人にするべきだろう。

 ― 他の(男子シングル以外の)種目では、ロシアにどんなチャンスがありますか?

 ペアには今、カワグチ&スミルノフという強い組がいるが、ソチに向けて世代交代が行われるだろう。天才コーチ、ナタリヤ・パブロワ(五輪金メダリスト、タチヤナ・トットミアニーナ&マクシム・マリニン組のコーチ)の元で現在指導を受けているペアたちも、ソチでハイレベルな闘いを繰り広げる可能性は十分にある。

 一方、女子シングルの現在の状況は、例えるならロシア製「ザポロジェッツ」(※旧ソ連時代の小型乗用車)に「メルセデス」製のバンパーを取り付けているようなものだ。昨シーズンのヨーロッパ選手権で我が国の女子は17位か19位だったが、それをテレビのコメンテーターが大きな成果だと大喜びで話していた。しかし50年ほど前、シェグロワやグルジボフスカヤが出場して4〜6位だった時は、失敗とみなされたのだ。

 ― 本当にすべてダメなのですか?

 いや、我らが王国のすべてがダメというわけではない。11〜13歳の女子選手層をピックアップしてみると、その世代の女子では世界最高レベルの技術を持った若いスケーターが大勢いる。その筆頭はリーザ・トゥクタミシェワだ。ポリーナ・シェレペン、ニコル・ガスビアニ、アデリナ・ソトニコワの名も連なっている。ソチオリンピックに向けて本当に高いレベルに達することができるのは、この子どもたちだろう。なぜなら、自国でのオリンピック開催が各選手に特別な意義をもたらすからだ。

 しかしフィギュアスケート界全体について言えば、長年に渡って最新のアイデアを具現し、最も輝かしい成績を残してきたのは男子シングルだ。ロシア・フィギュアの復活は、何よりもまずこの種目で期待できると思っている。なぜなら、我々のグループに特筆すべき子どもたちがいるからだ。彼らとは本気の計画を共有できる。例えば、フェドシー・エフロメンコフやウラジスラフ・タラセンコフなら、ソチオリンピックに向けて世界の強豪たちに匹敵するレベルに到達できるだろう。

― アイスダンスはどうですか?

 この種目についての私の見解はかなり厳しいものだ。アイスダンスは言うまでもなくカラフルで、派手で、見栄えがする。しかし、審判たちの評価基準が常にあいまいだったことを考えると、アイスダンスにはオリンピック種目である資格が無い。したがって、アイスダンス選手の可能性を語るのは馬鹿げたことだ。
例えば、私はタンゴが好きで、あなたはフォックストロット(※4拍子の社交ダンス)が好きだとする。ではどうやって選手をジャッジするのか?専門的(スケーティング)技術よりも、審判団の動きがチャンピオンを決定するということを、アイスダンスの歴史は物語っているのだ。

 ― テレビの『アイスダンス』(アイスショー)をどう思われますか?

 私は『アイス・エイジ』等のショーを夢中で観ているファンを、たくさん知っている。これらのショーは、フィギュアスケートというスポーツを広めてくれている。しかし、フィギュアスケートと『アイス・エイジ』は別物だ。たとえショーが発展の方向へ進んでいくとしても、私はそれらの重要性を過大評価はしない。
ただ、ウラジーミル・プーチン首相の見解には同意したいと思う。彼は大統領時代に、「まぁ、こういうことだ。ショーは多いがメダルは少ない」と語っていたのだ。私は、ショーも多くメダルも多くあるべきだと思う。
私の診断は次のとおりだ。ショースタッフの技術と専門レベルは、競技スタッフの技術と専門レベルよりも遥かに高い。





2008年9月26日
アレクサンドラ・ボイコワ

<原文>
http://saint-petersburg.ru/m/221030/mishin:_lyudi_chto__delayut_lednikowyy_period_profe.html


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