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zoom RSS <2009年は4回転-4回転で!(下)>エヴゲーニー・プルシェンコ

<<   作成日時 : 2009/01/02 18:29   >>

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ジュベールは『ワオ!』という滑りじゃない


 ― 最近ミーシンとお話ししたのですが、あなたはすでにプログラムの曲をはっきり決めたとか…

 それは本当のことです。僕たちはフリープログラムの曲を「タンゴ」にしました。音楽を書いたのは当のエドウィン・マートン。僕はこのプログラムと音楽に有頂天なんです。だからこの曲を試合用に決めました。もちろん、「タンゴ」を演じるにはしっかり練習する必要があるけどね。
 ショートプログラムについては、2つのバージョンを考えてます。あとはどちらが試合にふさわしいかを選ぶだけ。言い換えると、プロセスはずっとずっと前から進んでるんです。本腰を入れてトレーニングを始めれば、この曲で試合に出て勝つ準備ができているということです。

 ― 戦いは今とても激しくなっています。ランビエルとバトルが引退し、ジュベールがトップになり…

 「グランプリ」モスクワ大会を観戦したけれど、新しいものは何も見なかったよ。去年ジュベールが来たときは4回転ジャンプを3つやって、これはものすごい挑戦でした。彼の肉体は理想的な状態でした。これを見た時は『ワオ!』と思ったものです。でも今回のジュベールは、僕に『ワオ!』とは思わせませんでした。去年と比べて進歩が見られなかったからね。同じプログラムで、同じエレメントで。彼はライバルにふさわしい強い選手です。彼の他にもとても良いスケーターがいます。でも、並はずれたものは誰も何も見せてませんよ。

 ― 現在の採点システムをどう思われますか?一般の観客には分かりにくいですよね。

 非常に議論の余地の多いもので、僕はこのシステムには否定的です。ステップには、例えば、今は「ループターン」を必ず入れることになってます。サーキュラーステップでもストレートラインステップでも出来ます。当然リンクでの自分の位置に応じて、あるジャッジは「ループターン」を見ることができますが、別のジャッジはそれに気づかず、さらに別のジャッジは「スリーターン」と混同します。
 僕は6.0のシステムの方がずっと好きでした。観客にとって合理的で、分かりやすく、透明性があったから。できることなら旧採点法に戻って、その中で改訂したいですね。でも、芸術点と技術点という2種類の得点は、必ず残しますよ。

 ― 我が国のフィギュアスケートが衰退の憂き目に遭っているということに、同意されますか?

 同意しないわけにはいきませんよ!もし我々が「グランプリ」で最下位と下から2番目になったら、世界選手権ではどうなると思いますか?ただ、別の側面から見れば、これはスポーツですから、時には不可能なことも起こります。


度胸をつけるには100万回のジャンプを


 ― 悲しい話題は終わりにしましょう。とにかくもうすぐお祭りです。ラッキーシューズはありますか?


 僕のスケート靴はすべてラッキーです。スケート靴は僕のパンであり、僕の人生。僕がどんなにドキドキしながら靴を扱っていても驚くことじゃないですよ。いつも肌身離さず持っていて、手放しません。ロッカールームにさえね。

 ― オリンピックチャンピオンのジンクスはありますか?

 とても月並みだけれど、コース(リンク?)へしばらく座りに行くことです。でも、大切なのは、神を信じること。僕は十字架を絶対に外しません。そして十字架は僕を助けてくれます。

 ― フィギュアスケーターは1日何時間トレーニングするのですか?

 大きな試合の準備をする時期なら、1日7〜8時間。でも、例えば、状態の良いときの僕なら、氷の上で1時間とホール(※陸上?)で1時間で十分です。すべては選手と、その準備のレベルによります。

 ― では、あなたは今どれぐらいトレーニングしているのですか?

 テニスをやったり、ホッケーやサッカーをしたり、ショーに出演したり。それから、振付師とミーシンとも練習しています。定期的にトレーニングしています。ただ、今のところ毎日じゃありません。

 ― 5回転ジャンプは跳んでみましたか?

 いいえ、やったことはありません。僕の身体では無理です。でも、4回転-4回転のトゥループならすでに自分のものにしました。若干ひねり切れません(※回転不足)でしたが、でも実質的にはすでに出来ていました。それから3回転半のアクセルもやりました。これも(完成は)近かったです。

 ― フィギュアスケートで5回転が普通のことになる日は近いでしょうか?

 5回転をやるのは次の世代でしょう。これには別のツールが必要になります。まずは、選手たちが全ての4回転ジャンプを習得するべきです。

 ― 4回転ジャンプを「よし、これで試合できっと跳べるぞ」と言えるようになるには、何回ぐらいトレーニングで跳ぶ必要があるのでしょうか?

 何千回、何百万回さ。


『ソヴィエトスポーツ』の経済危機アンケート
エヴゲーニー・プルシェンコ(オリンピックチャンピオン)


 ― あなたの個人的な経済危機に対するプランは?

 僕には今のところ経済危機の影響はありません。でも、人々がいかに大変かということは見ています。多くの人が職を失い、リストラされています。ですから、新しい年に人々に望みたいことは、我慢と忍耐です。これらのことは全て必ず過ぎ去ります。皆さんが心配するには及びません。心配は、国家がするべき仕事ですから。国家が国民を気遣うべきなのです。本当に恐れるべきものは、略奪(強奪)です。略奪(強奪)はいま本当に増えてきています。

 ― 金融危機の中で、あなたにとって何か肯定的なことはありますか?

 不動産の価値が落ちていることです。僕にとってこれは良い時期なんです。それらを買える可能性が出てきたわけですから。以前は100分の1または1平方メートルの価値は法外なものになっていました。不動産には近寄れませんでした。しかし今は、しかるべき位置(値段)に戻っています。

 ― 来年のいちばんの夢は何でしょうか?

 試合に出て勝つこと。家族をつくり、子どもをつくること。息子のエゴールにもっと頻繁に会うこと。そして、決して誰も病気にならないことです。


  (終)


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コメント(4件)

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ecoさん、新年おめでとうこざいます。
プルシェンコ選手やっぱり復帰するんでしょうか。
ファンとしては複雑ですが、ジュベール世代がほぼ壊滅状態なので、やるのでしょうか。
彼のようなスターは必要ですけど.....

ところで、現在の採点法の不透明さがいつまで続くのでしょう。こちらの動画を見せてもらいましたが、すでに復活していると思われるフィギュア王国ロシアとしては、ソチまでには何らかのアクションを起こすでしょうね。期待しちゃいます。
今シーズンの浅田選手の戦い方って、ロシア的ではありませんか? 柔よく剛を制す、ではなく大男小男を投げ飛ばすみたいな感じですね。もっとも、採点には反映されていないのが、今の採点ルールのへんてこさ加減を表していますよねー。

以前からお聞きしたかったことがあったんです。
エフゲニーという名前は英語だとなにになるのでしょうか? ピーターとかジョンとか分かりやすい名前と違って、見当がつかなくて。

ecoさん今年もおじゃまさせてくださいね。
ここはとても楽しいので。
どうぞよろしくお願いします。


りら
2009/01/02 22:10
りらさん
あけましておめでとうございます!
プルシェンコは先月のロシア・ナショナルに出ると言ってたはずなんですが…なんだか延び延びになっていますね。でも、本人の復帰したいという気持ちはかなり強いように感じます。

今の採点ルール、本当にへんてこですよね。全日本のフリーは村主さんが1位で、真央ちゃんが2位ですもんね!トリプルアクセルを2回も入れてるのに、なぜイッポン取れないんですか!?このあたりのことについては、モロゾフが先日読売新聞のインタビューで物申してましたし、タラソワさんもすでにいろいろ働きかけているんじゃないかと思いますし、ソチと言わず、バンクーバーまでになんとかしてほしいです。

さて、おたずねのエフゲニー(Evgeni)の英語名ですが、ユージン(Eugene)に当たるようです。ドイツ名ならオイゲン。

こちらこそ、こんなマニアックな場所で良ければ、今年も遊びに来てくださいませ^^
eco
2009/01/03 07:35
ecoさん、ありがとうございます。
ユージン 私の好きな名前です。
映画だと優等生の人に付けられている名前ですよね。
ユダヤ系でしょうか? ブラトフコーチも?

アメリカには、いろんな民族がいるので名前から何系なんだろうって考えてみたりします。ロシアも、ですね。
背景が分かるとより深く理解できるような気がします。

浅田選手に対して使われる"チート"という表現も、人種に対する偏見なのかなと思うと、これはなかなか一筋縄ではいかない問題と感じています。

それでも、芸術やスポーツはそれを乗り越える力があるはずです。ecoさんのように翻訳をしてくれる方がいることで、理解を深めることができてありがたいです。

ウサイン・ボルトのように速くて強くてすごいって、単純に思えるのっていいことなんだなあ...とつくづく思いますね。 
りら
2009/01/03 14:35
りらさん
チートって、ずるいとかいう意味のですか?真央ちゃんがそんなふうに言われていたなんて全然知りませんでした。人種差別って残念ながら現に存在するものですから、そういうこともあるのかもしれませんね…悲しいことです。

差別や偏見を乗り越えるには、とにかく相手を「知る」ことだと思うので、私の翻訳がそういう方向でも少しでもお役に立てるとしたら、とても嬉しいことです。

ボルトやイシンバエワは誰がどう見ても“世界一”でしたから、それって本当にすごいことだし、単純にすごいと思えるというのは、きっととても幸せなことなんですね。
eco
2009/01/03 22:21

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