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zoom RSS <マカロワはメダルを狙っていなかった(下)>オレグ・マカロフ

<<   作成日時 : 2010/11/03 18:51   >>

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 それでもマカロフは、グランプリシリーズのモスクワ大会「カップ・オブ・ロシア」で、このプランに変更が加わる可能性を否定しない。「将軍になることを夢見ないのは駄目な兵士(※ロシア語の慣用句のようです)です」と、1984年の五輪メダリストは断定する。「マカロワにとって今がグランプリ・ファイナルに行ける良いチャンスだということを、私たちはもちろん理解しています。シリーズの最終結果による上位6人がファイナルへ進めます」

 「モスクワへは私とヴィクトル・ペトレンコが一緒に行きます」とマカロフは説明する。「彼女がどんなエレメンツをやるかをそこで決めます。新しいものの練習自体は、世界選手権まで続けていきます。私たちはそこに娘が出場するものとして計画を立てています。練習過程では、3回転ジャンプの中でいちばん得点の高いルッツを入れた3-3の準備をしています」

 またマカロフは少し不満ももらした。カナダでは、娘のプログラムの全要素がしかるべき評価を受けたわけではないと言う。「私たちは彼女にレベル3のステップを用意しました。ところが、技術審判団はそれにレベル2の評価しか与えませんでした」と、ロシアチャンピオンの父親は指摘する。「私は彼女の演技を録画で見直し、ジャッジたちが間違えたのだと思いました」

 弊紙の取材相手の言葉によれば、技術審判団の資格認定が不十分なために、このようなことが起こりうるという。「私とラリーサは、まだソビエトの時代に“学校(メソッド)”を終了しています。つまり、長い時間をかけてこれらのステップを学んだのです」と、マカロフは説明する。「私たちよりも若い今のスペシャリストの多くは、ロッカーとカウンターがどういうものなのかを本でしか知りません」

 「今のフィギュアスケートのルールは、実際のところとても複雑です」
と、かつての名選手は言う。「多くの、また尊敬を集めているスペシャリストでさえ、それぞれに違った解釈をするのは驚くことではないのです。ですから、技術審判団のメンバーに左右されない、同じように受け止められるプログラムを作るのは、私たちコーチにとって非常に大変です」

 マカロフは締めくくりに希望を述べた。「グランプリ・ファイナルやヨーロッパ選手権、世界選手権では、“スケート靴”とフィギュアスケートの特質を知り尽くした、間違いをすることのない本物のスペシャリストに審判をしてほしいです」

 (了)

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コメント(4件)

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ecoさんこんにちわ。
マカロワ選手いいですね。
でもさすがの私も、彼女のご両親のことは覚えていなかったですね。
ソ連のペアといえばロドニナ&ザイツェフが最古の記憶でして、アニシナのお母さんのことも知らなかったですし。
まあそれはそれとして、はっきりとジャッジに対する不信感を述べているんですね。
さすが、王国ソ連のエリートのプライドですね。
ただ、今はそのプライドの高さが邪魔をして"時流"に乗れなかったような気もしますが、修正する能力も高いということをジュニア、ノービスで示していますよね。

マカロワ選手の華やかな雰囲気でよどんだ空気を一掃してもらいたいものですが、彼女が二年、三年後にトップに立てるというほどの強さは、まだ感じられません。

私は採点競技に対するソ連〜ロシアの強い思い、技術と芸術性とを兼ね備えて勝負する姿勢に感心しています。
そして、ジャッジも北米の目に余るえこひいきとは違って、フェアだと思います。
ロシアが本気を出すとすごいのは、新体操やシンクロナイズドスイミングを見れば分かります。
採点マジックなどではなく本当に優れたものを見たいですよね。
それが日本とかロシアなら、なおいいと思っています。
今のままだと確実に私も距離を置きたくなりますね。
今シーズンも期待薄・・・・です。
りら
2010/11/06 14:28
りらさん
おぉ、ロドニナ/ザイツェフの現役時代をご存じなんですね!私はこのブログを始めてからやっと知りました。あの時代のソ連の連覇記録って半端じゃないですよね。マカロワのご両親もきっと、当時最高の教育を受けてこられたのでしょう。そんなコーチが作ったプログラムを、机上の教育しか受けていない若いジャッジたちに採点される…いったいどんなお気持ちでしょうか。

シンクロは放映があればいつも見ていますが、ロシアの圧倒的な強さにいつも「ぽかーん」状態です。どうすればあそこまでできるのだろうかといつも思います。そして答えはいつも「ロシアだから」。それで理由が成り立ってしまうんですよね。ロシアって本当に不思議な土地。

シンクロも新体操も、競技として昔より確実に進歩していると思うのですが、フィギュアスケートは進歩というより、別物になってしまったような…昔みたいにまたワクワクしながら観戦したいと思うのは、ごく自然なことですよね?
eco
2010/11/07 23:51
こんばんは。連日のコメントで失礼します。

シンクロと新体操、私も世戦だけは(夜中放映にめげず)ちゃんと観ています。この2競技はここ5〜6年で急激に進歩した印象があります。振付も、音楽と技のシンクロ性も素晴らしくなり、使用曲を聞いただけで競技が始まる前からワクワクしてます。特にロシアのシンクロは凄すぎますよね。(このままいくと水の上でのビールマンスピンを観る時がくるんじゃないかと思うぐらいです。カルメンを観てそう思いました)

フィギュアスケートは、今は進化が休憩中かな?という感じですねぇ。
YY
2010/11/14 23:30
YYさん
本当にロシアのシンクロチームは凄すぎますよね。水上ビールマン!うん、ありえる!!
新体操の団体は、数年前に見た時はまだ競技として進化中なのかな?という感じでしたが、今はもっと磨かれているんでしょうね。フィギュアスケートも、今シーズンのルール改訂で楽しいプログラムがまた増えてきたと思うので、ソチに向けて楽しみに待つことにします^^
eco
2010/11/15 19:15

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