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zoom RSS 三者同盟〜14歳でアイドルになれる〜(上)

<<   作成日時 : 2012/04/30 04:43   >>

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トゥクタミシェワ選手、彼女のお母さん、ミーシン教授、ヴェレテンニコワコーチ、振付師のコフトゥン氏へのインタビューで構成された記事。直訳の日本語タイトルだけ見るとなんだか軽い感じですが、いたって真面目で濃い内容です。ウィルソン振付の新プログラムを想像しながら訳していきたいと思います!



2012年4月11日
ヴェーラ・ミハイロワ

三者同盟
〜14歳でアイドルになれる〜


 アレクセイ・ニコラエヴィチ・ミーシンはいつも走っている。陸上トレーニングの後、彼はさほど大きくない部屋へ急ぐ。そこには発明品として特許を得た装置が据えられている。類似品は世界のどこにもない。彼はここでスケーターたちにジャンプと、平衡を保つことを教える。その後で氷上トレーニングが始まる。ミーシンのスケート靴はブルーだ。書斎(研究室)でその紐を締め、リンクへの階段を駆け降りる。同時に電話のコールに応え、生徒や学校全体の問題を解決していく。

 「こういう生活だ。私が落ち着いて座っていられる場所はダーチャ(※ロシア式簡易別荘)だ。ここでもし私がいつも急いでいなかったら、何もうまく行かなかっただろう」と彼はリンクへ出ながら言う。

 そこではもう生徒たちが滑っている。アレクセイ・ミーシンのグループには最も才能豊かな子どもたちが集まっている。ここに入ることは、フィギュアスケートにおける最初の成功のひとつを収めることを意味する。若い選手たちが全国からやって来て、素晴らしい専門家たちと練習をしているのだが、ミーシンもまた彼ら全員にうまく注意を向けている。スター選手にだけではないのだ。今日はある小さな女の子の誕生日。コーチはポケットからネックレスの入ったビロードの小箱を取り出し、その子に手渡す。

 選手がチャンピオンになるためには、次の3つの要因が重ならなくてはならない。才能を持ち合わせていること、必要な時に必要な場所(ポジション、順位)にうまく入ること、潜在能力のすべてを顕在化させられる人間がそばに居合わせること。世界最高のフィギュアスケートコーチの一人であるアレクセイ・ミーシンは、このように考えている。

 「コーチも自分なりにチャンピオンにならねばならない。知識におけるチャンピオンになることだ」とミーシンは断言する。取材場所は、サンクトペテルブルクの『ユビレイニー』スポーツセンター内のトレーニング施設。「私には独自の教育システムがある。何十年もフィギュアスケートをする中で創り上げたものだ。ここで重要な役割を果たしているのは雰囲気だ。リンクに君臨するオーラだ。選手を育てるのはコーチや振付師やトレーナーだけではなく、全体としての環境だからだ。環境は美的側面にも、技術的側面にも影響を及ぼす。私のグループにいるスケーターは皆それぞれに、私の創ったシステムのクローンだ。リーザ・トゥクタミシェワもこのシステムの素晴らしい一部分だ」


道の始まり

 未来のチャンピオンが両親に連れられ、初めてスケートリンクへやって来た。ウドムルト共和国のグラゾフのリンクへ。

 「リーザは最初、どこも際立ったところはありませんでした」と彼女の最初のコーチ、スヴェトラーナ・ヴェレテンニコワが話す。ショートカットのエレガントなブロンドヘアの持ち主は、控えめで、静かな話し方で、すぐに好印象を与えた。こういう人物と一緒なら、両親が娘を安心してよその街へ行かせたのも驚くことではない。長い年月の間にヴェレテンニコワは、リーザにとって他の親戚よりも近しい存在となった。「ごく普通の女の子がやって来て、確かにすぐに滑りだしました。それまでスケート靴を履いたことはありませんでした。まる一年滑って、その後、もっとみっちりと、一般的な発達運動(?)だけでなくフィギュアスケートにも取り組むようになりました。どういうことかと言うと、私たちの町はリンク不足で、練習の大半は陸上で行っていたのです。しかし、はっきりした目的意識を持ってジャンプの練習を始めると、リーザは何でも掴むのがとても早く、瞬く間に覚えてしまうことが分かりました」

 我が子の申し分なき才能にも関わらず、母親のエレーナは、娘がプロのスポーツ選手になることを夢見たりはまったくしなかった。

 「私たちは普通の若い両親ではありませんでした(?)。あれは1996年(※リーザが生まれた年)、ほとんどアナーキーな時代でした。養育について様々な記事がたくさん出ていて、私たちは山ほどアイデアを持っていました。リーザが生まれたとき、実際にすぐに湯船に浸けたんですが、あの子は潜ったんですよ。それに、そう、まったく泣きませんでした。転んで、ぶつかって、起き上がって、また歩いて行くんです。あの子は有り余るほどのエネルギーを持っていました。家にジャングルジムがあったんですが、リーザは(その鉄棒に)掴まって7回ぐらい身体を持ち上げて、よじ登っていました。まるで小さな猿みたいにね。これは何とかしなくてはと、私たちはいろいろ探しました。体操は、私たちの町では男の子しか募集していなくて、新体操の部門は無くて、ダンスは6歳か7歳からでした。5歳のこのエネルギーを向けるところがどこにもありませんでした。そんな時、スヴェトラーナ・ミハイロヴナを見つけたんです。彼女の娘さんが私のクラスで学んでいて。彼女のグループへ入ると、リーザは早く追いつかなくてはいけませんでした。他の子はみんな2年目か3年目なのに、彼女は何もできなくて、スケート靴で立ち上がるだけでした。たくさん滑って学ぶことになりました。それから、追いついて、追い抜いて、もう彼女を止めるものはありませんでした。それでも、私たちは彼女にただスポーツをして欲しかっただけでした。私は数学の教師で、私の中では、スポーツ選手は教育の無い人たちだという印象が出来上がっていました。彼らには学校の問題があります。しょっちゅう合宿があって、勉強をしないので、筋道を立てて話すということができません。それで私はプロのスポーツには反対でした。今のところはさせておこう、そのうち私が何度も言い聞かせて学校へ引っ張って来よう、と思っていました。それに、私は彼女がトレーニングしている姿を、氷の上に倒れる姿を見ていることができなくて、とても我慢していたんです。いちど、『ほら、今学期は3だったから(※通信簿の5段階評価のことだと思います)、フィギュアスケートに行かなくていいわ』と言ったこともあります。リーザはそのことをスヴェトラーナ・ミハイロヴナに訴えたようです。スヴェトラーナから私に電話がかかってきて、それはできないと言うんです。リーザにとってフィギュアスケートは彼女の人生であり、それ無しではいられないんです」

  (つづく)



<原文>
http://rusrep.ru/article/2012/04/11/sojuz/

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