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zoom RSS 一番と、それ以外

<<   作成日時 : 2013/03/10 23:13   >>

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今回はヴァイツェホフスカヤ記者の記事ではなく、ブログの方を訳してみました。何百件もコメントがつくような人気ブログです。
私がバイアスロンのことを何も知らないのと、ロシア語力の問題とでイマイチわからないところはあるのですが、たしかにフィギュアスケートという競技は「一番以外は負け」という考え方が強いかもしれないと思いました。ソルトレイクのプルシェンコさんと、バンクーバーの真央ちゃんの姿が真っ先に浮かびました。



2013年3月9日
エレーナ・ヴァイツェホフスカヤのブログ


一番と、それ以外


 フィギュアスケート、それはもちろんスポーツではありません。「より速く、より高く、より強く」という観点でことを判ずる人にとって、スポーツではありません。男子シングル選手の誰一人として、普通のロッカールームでヒステリーを起こすことなく15分間ももちこたえられないと、心から或いは時にまったく当然のように考える人にとって(例えばデニス・パンクラトフ()のように)、スポーツではありません。概して多くの人々にとってスポーツではなく、何のためにゴールデンタイムにテレビ放映されるのか分からないといったものです。

 私自身、ロンドンで開催される世界フィギュアをなぜ自分がこれほど待ちわびているのか分かりませんでした。が、それが今日、ソチで行われているバイアスロンのダイジェストを見ていてふと思い当たったのです(やっぱりどこも痛くないのっていうのは良いことね・笑)。フィギュアスケート界の操縦席には長年、そしてお陰さまで今も、自分の種目を唯一(スポーツ的に)正しい立ち位置から生涯に渡って見てきた人物がいるのだということに。そう、「一番になるか、負けるか」という立ち位置です。ちなみに、そういう人物は世界中にいます。ロシアだけでなく。

 これは決して世界を白と黒とに分けるものではありません。敗北しても世界の終わりではありません。でも、敗北はいつだって敗北。一方、目標は一番という順位で、これはスポーツのヒーローをつくり出す順位です。

 違いが分かりますか?では、バイアスロンを例に比べてみましょうか。勝利をめぐる戦闘において、選手は勝たずに負けることができます。これは、ちなみに、戦闘ではない場所で負けるよりもはるかに名誉あることです。勝利をめぐって戦う選手たちは、基本的に特権階級に属しています。彼らのコーチもまた然り。そこではすべてが最大限に、宝石細工のように緻密に計算されています。自分の受け持つ選手が世界選手権を目の前にしてコンディションが整っていない、などということはほとんどありません。

 もっと書けますがこのへんで止めておきましょう。事の本質は、スポーツという概念において、フィギュアスケートがバイアスロンやその他最高のスポーツの秩序を打ち破るという点にあります。それらの秩序では、いつの間にか何らかの形で「花」(決勝、トップ10等)に入ることを誇りとすることが、あらゆる範囲で受け入れられてきたのです。

 だから私はフィギュアスケートを楽しみに待っているわけです。ソチのバイアスロンはほとんど見ていませんし、読んでいません。面白くないのです。

 実を言うと、もっぱら稼ぎのために代表チーム入りしようとする人は面白くありません。私は父にこう教えられました。「賢い人たちはきつい肉体労働ではなく、頭で稼いでいる」と。その一方でプロフェッショナルなスポーツが必要とされるのは、「自分はできる!」と自分自身に証明する、ただそれだけのためなのです。

 さて、明日は機中の人になります。皆さん、良き一週間を!


※デニス・パンクラトフ=アトランタ五輪の100m・200mバタフライの金メダリスト。現在はスポーツジャーナリスト、テレビ解説者(ロシア語版ウィキペディアより)




<原文>
http://www.liveinternet.ru/users/vellena/post264696406/



<自習メモ>
исте'рика ヒステリー
впасть в истерику ヒステリーを起こす

отнюдь 決して〜ない

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。
のっけから、「フィギュアスケート、それはもちろんスポーツではありません」には笑ってしまいました。ずばりとしたものいい!とても面白い記事を書く方なんですね(笑)

私も、観客の側に色々な知識がないと優劣や凄さなどが分かりにくく面白さもわかりにくいかな?というところが特殊だと思っています(苦笑)
一番以外は負け、とはいっても一番の演技がかならずしも観客の記憶に一番残るというわけでもないという矛盾もあり、この競技の面白いところですしね。

今回のカナダでのワールド、ロシアはかなりの若手主体でいきますから、ロシア人でなくともどうなるか楽しみです。試合はやってみないと分かりませんが、選手それぞれが悔いのないようやり切れますように祈っています。もちろん日本選手も!
YY
2013/03/11 21:51
YYさん
こんばんは!
はい、私もその冒頭文に惹かれて訳してみようと思いました。この方はフィギュアスケートの芸術面にはいっさい関心がなく、エキシビションはほとんど見ないらしいんです。それなのになぜ自分はこんなにフィギュアが好きなのか?という自問に対する答えが「一番か、負けかの精神」ということのようです。

仰るとおり、フィギュアスケートっていろいろと特殊な競技ですよね。長野五輪の男子シングルでいちばん人々の記憶に残ったのは、間違いなくキャンデロロですよね(ちなみに私はクーリックも大好き)

いよいよワールドが始まりますね!男女シングルの表彰台は、予想がまったくつかない感じです。本当にどうなるのでしょうか?全選手が力を出し切ってほしいですね!
eco
2013/03/12 02:10

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