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zoom RSS リプニツカヤ<ママに「死んで来るわ」と言った(上)>

<<   作成日時 : 2014/01/24 03:53   >>

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リプニツカヤ選手のインタビューです。意味が取れていないところもあって申し訳ないのですが、15歳とは思えない冷静沈着さやプロ意識の高さを、何とかお伝えできればと思います。



2014年1月20日
エレーナ・ヴァイツェホフスカヤ


ユリア・リプニツカヤ
リンクへ出る前、ママに「死んで来るわ」と言った


 金曜日の夜遅く、ブダペストのスポーツパレスで女子の試合が終了すると、ジャーナリストのひとりがインタビューゾーンへお菓子を持ってきた。そして、これを大会のヒロインに渡してほしいとエテリ・トゥトベリーゼに頼んだ。「ありがとう。でもユーリャは食べません」とコーチはプレゼントをきっぱりと断った。ヨーロッパチャンピオンとの会話はこの話題から始まった。彼女が翌日リンクへやって来たときに。


 ― 生活の中で、自分自身に禁止せざるを得ないことがたくさんあるでしょうね?

 はい、あらゆるものを断(た)っています。多分、やりたいことは何でもできたんでしょうけど。ええ、もちろん、ほどほどにですが。でも、私には朝から晩までトレーニングがあるので。そもそもどこへも行けないんです。

 ― では、やりたいことは?例えばスケート靴のかわりにヒールを履いて、友だちとどこかへ行くとか?

 ヒールは今はぜんぜん履きません。足を大事にしなくてはいけないと分かってますから。

 ― 制限つづきで疲れませんか?

 疲れるとは言えません。私は、何かをしてはいけないとなれば、それをしたいと思わないようにできているので。でも、昔はその逆でした。禁止されると余計にやりたくなって。

 ― コーチが仰っていましたが、ブダペストではすべてが大変だったそうですね。それについては?

 すべてとは言いませんが、たくさん大変なことがありました。不思議なことに、私がリンクでお見せしていることは全部ひとりでに現れて、私はそれを何の力も使わずにやっているかのように思っている人たちがいます。それはぜんぜん違います。それと同じ柔軟運動をしなくては。2〜3日やらないだけで背中が“木”みたいになってしまいます。開脚で座ることも簡単にはできなくなります。

 ― あなたはトレーニングが好きですか、それとも、仕事にすぎませんか?

 昔は好きじゃありませんでした。飽き飽きしていたし。今は、結果を出すための仕事で、実際に好きになり始めています。

 ― フィギュアスケートはとてもお金のかかるスポーツだと考えられています。そのことを感じたことはありますか?

 今はありません、たくさん支援してもらっているので。小さい頃は、そんなことには思い至りませんでした。ママと一緒にモスクワへ引っ越してくるときですら、何もかも結構軽く受け止めていました。

 ― その後、何が起こっているかを自覚したのですか?あなたの人生は、お母さまの…

 とてもおぼろげなんです、実は。覚えているのは、エテリ・ゲオルギエヴナ(※トゥトベリーゼ)に見てもらうために、車で2日かけて来たこと。私はほとんど窓の外を見ていました。ここはきれいだなとか、景色が変わっていくのを…

 ― なぜ車で?飛行機などではなく?

 3日はかかりませんでしたよ、生活を変える必要があったのに。荷物を積み込んでね。

* * *

 ― もしトゥトベリーゼコーチがあなたを生徒に取らなかったとしたら?

 そうなれば、引き返していたでしょう。その時ママからスケートをやめるか、この先もやってみるか、どうするか聞かれました。つまり、すべては私の決断にかかっていたと今はっきり言えるんでしょうね。でも、10歳の子どもにどんな決断ができたでしょう?ええ、私はやってみなくちゃと言いました。でも、あの時すっかりトレーニングをやめていたとしても、きっとがっかりしなかったと思うんです。スポーツをやめられたら素晴らしいだろうなと思ったぐらいです。すると突然、「ちょっと待って!なぜ私はやめなくちゃいけないの?」って、殴られたみたいになったんです。それでママに「やろう!」と言いました。

 ― そのことで、お母さまは何を諦めることになりましたか?

 全部です。エカテリンブルクには仕事もあって、中心街に家もあって、生活のすべてがありました。この夏、私たちはキプロスで休暇を過ごして、その後なんとか1日だけ家に帰れました。昼間は田舎の方へ、馬がいるところへ行ってきて、夜は親しい人たちと街をドライブしました。道という道はぜんぶ通って、スケートリンクにも寄ったんです。

 ― 夜に?

 ええ。警備員さんたちが私を知っていて、中へ入れてくれました。変な感じでした…

 ― モスクワでおつき合いのある人たちは?

 ごく限られた範囲です。私は学校に通わず、家で勉強しています。残るはスポーツのグループ。それだけです。家とリンクの往復。でも、居心地が悪いとは思っていません。それに、自分はすごく社交的な人間だとは言えないし。人づきあいの無い方がなんだか落ち着くぐらいです。

 ― 人生が自分の脇を通り過ぎていく感じはしませんか?

 単にそういう“時”なだけです。生涯フィギュアスケートをやるわけじゃないでしょう?耐えることはできます。どれくらい長くって?それを計画するのはとても難しいです。人生のすべてがあまりに速く変わっていくので。

 ― グランプリ・モスクワ大会の後、試合で緊張してうまくコントロールできないと初めて感じた、と話していましたね。嫌な感じでしたか?

 ただ恐かったという感じです。全体としてコントロールできないことに、すごく驚いてひるんでしまいました。とても恥ずかしかった…あの演技のことは頭から追い出すようにと、たくさんの人からアドバイスされました。残るのは結果だけで、滑りそのものは忘れられていくものだと。でも、今でも思い出すと恥ずかしいです。私のことを特に観に来ている人がたくさんいたんです。そこへユーリャが出て行って…

 ― あなたにとって他人の期待に応えることは、それほど大切なのですか?

 大体においてそうです。なぜかは分かりません。多分、信じてもらいたいのだと思います。自分がスケートを選んだ以上は。


 (つづく)




<原文>
http://www.sport-express.ru/olympic14/figureskating/reviews/40179/

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
典型的なギフテッドチャイルドですね。子供ながらにしてプロ意識を持ち、大人と同じような自己認識をしています。プルシェンコ選手も似たような感じだと思います。

芸術分野では昔からギフテッドと呼ばれる人達の活躍が取りざたされますが、「ユリア」つながりで、ヴァイオリニストのユリア・フィッシャーも凄い才能の持ち主で、20代にして大学教授になっています。
通りすがりのフィギュアファン
2014/01/24 10:12
ヨーロッパ選手権のフリーでは 涙がでました。
素晴らしかったですね。
シーズン中もどんどん成長して スケーティングも表現もこれほどまでに磨き上げて。

このインタビューを読むと 神様に選らばれしまった人が背負うものの重さを感じました。

アップ 本当にありがとうございます。
つづき 楽しみにしています。

FBをしているのですが そちらにシェアさせていただけませんでしょうか?
effect
2014/01/24 16:09
通りすがりのフィギュアファンさん
私もクラシックは好きで、ヒラリー・ハーンの演奏会には行ったことがありますが、ユリア・フィッシャーという人は知りませんでした。今ちょっと調べてみたら、ほんとですね、23歳で教授になってますね。こういう人っているんですねぇ!
eco
2014/01/24 20:53
effectさん
ロシア功労コーチのチャイコフスカヤさんがリプニツカヤについて語っているインタビューも読んだのですが、「このようなプログラムの統一感や味わいが一体どこから来るのか?こういうものは経験を積んで学んでいくものなのに、彼女はまだ15歳で、学ぶ時間なんてなかった。ひとことで言うとブリリアント」とコメントしていました。まさに、持って生まれてきたのでしょうね…

このブログはリンクフリーなので、拙訳でよければどうぞシェアしてやってください^^
eco
2014/01/24 21:05
ブリリアント。
長い経験を積んだコーチから見ても 驚くべき才能なのですね。
これからの成長にわくわくします。

ありがとうございます。
シェアさせていただきますm(_ _)m
effect
2014/01/24 22:23

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