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zoom RSS チェボタリョワ<コリャダは五輪金メダルがほしい(中)>

<<   作成日時 : 2016/02/11 20:15   >>

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ミーシャとともにコーチとして成長した

 ― カザコワがアルトゥール・ドミトリエフとともに長野五輪のチャンピオンになったとき、遅ればせながらの悔しさを味わいませんでしたか。こんな選手を諦めざるをえなかったことに対して。

 そういう場合、おそらく誰もが同じような感情を味わうでしょう。仕事を中断した私は、もっと別のことを考えていました。必ずフィギュアスケートに戻ってくるんだ、必ず結果を出すんだとね。だってそれはいろんなやり方で、初心者の段階でも、中級レベルでも達成できることですから。仕事に復帰して、「クリスタル」のリンクで働きはじめて、1回目の生徒募集をかけたとき、そこにミーシャ・コリャダとサーシャ(※アレクサンドラの愛称)・ステパノワがいました。

 ― でもステパノワは、コリャダとは違って、やはり他のコーチの手に託すことになりましたね。

 私はアイスダンスをやったことがなく、得意分野ではありませんでした。人はみんな自分の場所で、自分にできることに取り組むべきだと思います。私はシングルスケーティングのコーチです。サーシャはアイスダンスのために創られた人で、しかもそれは、彼女が5歳のときにもう明らかでした。驚くべき、非常に才能豊かな、輝かしい女の子。彼女をサーシャ・スヴィーニンとイーラ・ズークの手に託したこと、彼女がその素晴らしいパートナーとともにきっと結果を出すであろうことを、この上なく幸せに思っています。

 ― 正直に認めますが、私は驚いているんです。あなたがコリャダをナショナルチームのレベルまで導いたことに。そして、今日まで誰もあなたのところから、これほど非凡な選手を引き抜こうとしなかったことに。

 もちろんありましたよ、一度ならず。引き抜きたいと願う人はたくさんいました。ただ、自分のスポーツ人生にかかわる決断をしてきたのはいつもミーシャ本人と、彼の家族でした。彼らにとても感謝しています。私は、もう何も教えることがないとわかっていながら選手にしがみつこうとするような人間ではありません。ステパノワのときがまさにそうでした。一定のレベルに達して、今後どこへ進むのか決める必要がありました。ええ、あと何年か自分のグループに留め置くことはできましたよ、いつだって彼女をこの上なく愛してきたし、愛し続けていますから尚のことです。でも、何のためにそんなことを?私にできないことを他のコーチができるというのに。

 ミーシャの場合は違います。私は彼とともにコーチとして成長したのですから。彼と一緒にいるのはとても面白い。しかもトレーニングだけではありません。たとえば、2人でブラチスラヴァの街を歩いたように、初めての街を見に行くことも面白いのです。

 ― 正直に言いますが、あなたはそうやって自分の選手をリンクの外で最大限にコントロールしようとしているだけだと思いました。

 決してそうではありません。ミーシャは驚異的な子です。素晴らしい話し相手(※会話が上手)で、しっかりしていて、賢くて、気遣いができて、自立していて。私の子どもたちが「うちには2人じゃなく3人の息子がいる」としょっちゅう言うぐらい。そして末っ子が、つまりミーシャがいちばんのお気に入りだとね。息子たちはいつもミーシャとメールをして、気にかけて、応援しています。とても嬉しいことです。

 ― オープンマインドで同情心の強い人が、トップスポーツの世界で大きな困難を経験するのは珍しいことではありません。際立った結果を出すには、やはりいくらか別の質が求められます。激しさや、内心のエゴイズムが。

 まったく仰るとおりです。実際に今でも、試合の前になると、私が同じ言葉を何度も何度も繰り返し言いはじめることがあります。「もう少し激しく!」とね。ブラチスラヴァのフリープログラムの前も、私はミーシャにその言葉を思い出させました。これについて論じるのはまだ難しいです。いま私たちに起こっていることの多くは、やはり初めての経験に過ぎないのですから。でも、実際に私はそのことを考えはじめています。

 ― まったくの未知の道を初めて進み、選手を率いて行くのは難しいことでしょうか。

 大変なことだと思います。でも、とても面白くもあります。「コーチの仕事ではどんな状況でも必ず出口がある」というアパリンの言葉を、頻繁に思い出しています。自分の経験からわかったのは、何らかのドグマで自分自身を制約しないことがとても大切だということ。コーチは常に何かを考えつかなくてはいけません。そして、自分の思いを生徒にきちんと伝えられるということ。こちらの方が、むしろより大切だと思います。何をどうする必要があるのか分かる人はたくさんいます。でも、みんながそれを伝えられるわけではない。私は今のところそれが何とかうまく行っています。とは言っても、私自身がどうすればいいのか分からないときもありますが。


 (つづく)


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