<大統領の休日>アレクセイ・ヤグディン

ちょうど韓国のショーに出演中のヤグディンですが
先々週はモスクワで舞台俳優デビューを果たしたそうです。
『大統領の休日』というお芝居で
彼が演じたのはウラジーミル・ウラジーミロヴィチ大統領役。
なんとプーチン前大統領と同姓同名!!
主役は“インスピレーションを失った作家”とのことですが
もちろん大統領も重要な役どころだったようです。
韻文で書かれた珍しい台本で、シュールレアリスティックなものだったとか。

リハーサル時のインタビュー(ヤグディンの部分のみ)を訳します。




 ー リョーシャ、どんな経緯でこのプロジェクトに参加することになったのですか?

イリーナ・リチャギナ(※舞台監督)に会ったとき、彼女からこの役を勧められた。もちろん動揺はあった。僕には舞台経験がなく、これは僕にとってまったく新しいものだったから。半日考えて、「こんなチャンスを逃す手はない」と決めてこの歴史に加わった。フィギュアスケーターとしての人生が遅かれ早かれ終わることはわかっている。問題は、どんな種目のスポーツ選手にもよくあることだが、普通の生活に入ったときに自分が何をすれば良いのかわからないこと。これまでずっとスポーツ、スポーツ、スポーツで生きてきて…「じゃあ、次は?」となるわけだ。僕はいろんなことを試したい。まだ時間があるのだから。

今はちょうど連続テレビドラマの撮影中だ。本を出版して、ヴィカ(※ロシアの歌手、ヴィクトリヤ・ダイネコ)と歌を2曲とビデオクリップを1本収録した。『アイス・エイジ』や『星のレガッタ』もやった。ブック・アウォードの審査員にもなり、そして今度は演劇と映画だ。映画は2本オファーが来ていて、しかも長編ものだ(?)…そう、正にこういう方向で活動を広げていくことができければと思っている。例えば、昔からよく知っているアントン・シハルリドゼとツアーで一緒にまわったとき、彼が彼自身の2つ目の人生である“政治”を見つけるところを、僕は見ていたんだ(※シハルリドゼは現在、国会議員)。そして今、僕も自分の新しい分野で十分な快感を得はじめている。以前はそういうものは氷の上にしかなく、「こんな快感やアドレナリンを、他にどこで得られるというのだろう?」と思っていたが、今、それはここにあるということがわかった。もちろん、演劇の舞台に立つというのはまったく初めての経験だから、とても気をもむことではあるけれど、まずはどこかから始めなくてはいけない。

僕はこれまでずっと常にシングルスケーターだったが、ここ数年はグループの一員として働き始め、パートナーに「ねえ、どう思う?」と聞くようになった。感覚、感情…この先自分がやっていくことを見つけられたと思う。それは演劇、映画、ショービジネス、歌だ。

 ー あなたは俳優の勉強をしたのですか?

マリナ・ペレレシナ(※又はペレリョシナ)の元で勉強した。彼女はちょうど、我々の舞台監督であるイリナ・リチャギナの先生にあたる人だ。テレビドラマをやり始めた時も彼女に助けてもらった。僕が幸運だったのは、僕がチェス(※ロシアではスポーツに分類される)でもなく、カーリングでもなく、またホッケーでもなく、フィギュアスケートをやっていたこと。このスポーツはテクニカルなものだが、別の側面から見ればダンスであり、音楽であり、何らかの感覚や感情だ。特に『アイス・エイジ』と『スターズ・オン・アイス』ではそうだった。僕たちはそこでミニ演劇をやっていたんだ。今回の舞台はとても良いメンバーがそろっているし、ユーモアもたくさんあったから、すべてが本当に快活にすすむだろう。

 ー “あなたの大統領”は、どんな人物ですか?

二言三言で言うのは難しい。彼は多面的な人間だ。外見を似せるようなことはもちろんしない。まず第一に、我々は皆すでにウラジーミル・ウラジーミロヴィチをよく知っている。いつもテレビに出ているからね。でも、見れば慣れ始めるものだよ(?)。第二に、当然のことながら、すべては監督のイリナの意向によるということ。彼女が何をどうするべきかを言い、僕たちはそのとおりにやる。僕たちが伝えたいのは、大統領も我々と同じように単なる人間だということだ。そう、もちろん、彼は用意された演説をしなければいけないが、それでも、歌うことだって、踊り出すことだってできるはずだから。僕たちの舞台は、映画「ゲーム」みたいなもの。ほら、覚えてるでしょ?あの映画の中で、巨額のお金をかけた悪戯が行われたことを。僕たちの舞台もそれに似ている。

 ー あなたにとって大切なのは、正確な人物像ですか?それともアドリブですか?

正確な人物像だ。なぜなら、何もかもが初めてのことだからだ。氷の上でなら、音楽から遅れたり、何かを思いついたりした時にはアドリブを入れることもあるだろう。しかしここでは全ての場面があらかじめ設定されている。だから台本も教えやすい(?)。イリナ・リチャギナは僕たちを脇から見て助言をしている。それから、この劇は韻文だ。夕方近くに、僕はもう自分で詩のように喋り始めているよ(?)。





2008年7月3日
ボリス・タラソフ

<原文>
http://www.utro.ru/articles/2008/07/03/749132.shtml

<舞台の画像&動画>
http://www.dni.ru/binaries/v2_articlepic/208263.jpg
http://www.strana.ru/doc.html?id=103144&cid=1#
http://www.kp.ru/daily/24125/346185/


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