よく分からなかった点等、赤字で修正を入れました。
ロシア語版と英語版とでは、そのまま日本語に直すと
ニュアンスが違ってくる(私の語学力では)部分もありますが
「ロシア語自習室」ということで、ロシア語優先の訳にしています。
ご了承ください。
採点システム批判の部分がわかりにくくて
「?」マークが多くなってしまいました。
わかりやすい英訳が出たら訂正するつもりです。
― 試合の行方は見ていますか?
はい。グランプリ・シリーズは録画をいくつか見ただけですが、ヘルシンキのヨーロッパ選手権は注意深く見守っていました。アイスダンスの表彰台が嬉しかったですね。シニードとジョン(筆者注:カー/カー)、フェデとマッシモ(筆者注:ファイエッラ/スカリ)、そしてホフロワ&ノヴィツキー(※のメダル)もとても嬉しかったです。オクサナとマクシム(筆者注:ドムニナ&シャバリン)があんなふうになったのは残念です。彼らのこともすごく好きなので。マクシムは怪我をしてからずっと、とても厳しい状態のようですね…
世界選手権もとても面白くなるはずです。アイスダンスの金メダルは、テッサとスコット(筆者注:ヴァーチュー/モイア)か、ホフロワ/ノヴィツキーのどちらかが獲ると思います。
ペアは、ショートプログラムしか見ることができなかったのですが、マリヤ・ムホルトワ&マクシム・トランコフがとても気に入りました。カワグチ/スミルノフよりも好きですね。カワグチ組は、プログラムの中に色んなエレメンツを詰め込もうとし過ぎて、美しく見えない部分があると思います。あとは、アリョーナとロビン(筆者注:サフチェンコ&ショルコヴィー)ももちろんお気に入りです。彼らの『シンドラーのリスト』のプログラムは最高ですね。とても素晴らしいです…
― アメリカであなたと一緒にトレーニングしていたジョニー・ウィアーが、全米選手権で5位に終わりました。このことについてどのように思われましたか?
あれは悲劇(カタストロフィー)でした…ジョニーは今とても厳しい状態にあるに違いありません。でもこれは、新しいシステムが悪いんだと思います。僕の考えでは、両方のプログラムをどう滑ったかということに従って、エヴァン・ライサチェクが勝つべきでした。ところが彼は3位でした。ジャッジは時々、誰かを押し上げようとして奇妙なことをします。新システムはそれを可能にしてしまうんです。
僕は、例えば、審判がコンポーネンツの点数をつけるとき、いったい何を基準にしているのかが未だに分かりません。つなぎのステップがなくても、良い選手だとされていれば良い点がもらえるのです。
そう、もしあなたが強いスケーターなら、スケーティングスキルで高い点数をもらうべきです。でも、もしトランジションがなければ、あなたのトランジションの点数は低くなるべきなのです。なのに実際は、スケーティングスキルとトランジションとは、いつもだいたい同じレベルの点数がつけられています。
でもこれでは筋が通りません!演技の出来の悪かった強いスケーターを引き上げるために、コンポーネンツが少なからず利用されていることについては言及しませんけどね。
― でも、あたなもまさに“救済”されましたよね、昨年のザグレブのヨーロッパ選手権で。ショートプログラムで3回転-2回転トゥループという平凡なコンビネーションしかできなかったときに。
わかっています。でも、そうあるべきではないと思います。誰かを上げたり下げたりするためだけにコンポーネンツを利用してはいけないのです。
スケーターがリンクに出てきて、とても良い演技を見せる。でも、彼が無名だからというだけの理由で、高い得点がもらえない。そういうことがよくあるでしょ。だから僕はこのシステムが気に入らないんです。結果を歪曲することを可能にしてしまうんです。
― あなたからそういう言葉を聞くのは奇妙な感じがします。あなたはいつもこのテーマについては、非常にそつ無く意見を述べていましたから。
僕は憤慨しているだけです。自分が試合に出ていた頃は、得点(表)を見たことがありませんでしたから。得点のことを批評したり、審判に文句をつけてはいけないと、自分自身に言い聞かせていたんです。でも、観客として試合を見守るようになった今、これらの奇妙な点がとてもよく見えるんです。
たしかに、フィギュアスケートには絶対的な真実は存在しません。これは主観的なスポーツで、個人の好みがあります。でも…すべてがとても奇妙なときがあるんですよ。
(続く)
この記事へのコメント
ちゃおちゃお
こりゃとても私の手には負えませんので、今回は私は
ecoさんの応援係に徹することにしました
拙宅ではこちらの訳文のいくつかを紹介させてくださいね。
私はchampionat.ruの第2弾の方にチャレンジしてみようと思います。
ところで、ステファン、よく言った
今季の試合を見ていて、新採点について観客の誰もが疑問に思うことってまさにこれですよね。
ステファンのようなオリンピックとワールドのメダリストが言うと、重みが違ってくると思います。
eco
はい、本当に疲れております(笑)
肝心なところが分からないというのは、とても歯がゆいですねぇ。まだまだ勉強しなくちゃと思います。
私はこれから頑張って続きを訳しますので、championat.ruの第2弾の方、よろしくお願いします☆
しかし、ステファンがここまではっきり物を言うとは驚きです。でも、自分が当事者のときは不満を口にせず、引退後に他の選手のことで憤慨しているわけですから、説得力がありますよね!
K/S fan
eco
I like K/S,too. I just translated Lambiel's words:)
By the way,how did you find my blog? Do you learn Japanese?
K/S fan
eco-san watashi wa nihon jin desu.I just got my pc and I don't know how to change it...
eco
日本の方だったのですね!もしかして、ロシア在住とか?もしそうだったら、私のロシア語のおかしいところをご指摘頂けるとありがたいです^^
私が言うのもおかしな話ですが、川口悠子さんにはバンクーバーで絶対メダルを獲らせてあげたいと思っています。「ベレズナヤのように滑りたい」という夢を絶対叶えて欲しいです!
K/S fan
eco
もう少しロシア語記事の英訳が多く出まわってもよいのにと、いつも思います。機械翻訳では限界がありますもんねぇ。ロシア語の勉強、お互いに頑張りましょう!
そうでしたか、北米にお住まいでしたか。バンクーバー五輪が楽しみですね♪