シーズンを通じて恐ろしいほどの安定感でしたね。
安藤選手本人の忍耐と努力については言うまでもありませんが
やはりモロゾフコーチが彼女を「信じ」、「待ち」続けたということが
非常に大きいのではないかと思いながら訳しました。
2011年4月30日
エカテリーナ・クリニチェワ
モスクワでの勝利は美姫にとって特別なもの
(前文略)
ミキは一年間コンスタントに試合に出場し、とても安定した演技をしていました。オリンピック後もスケートをやめず、休む決断もしませんでした。それが今日の勝利の一因となったと思っています。ミキが初めて世界選手権で優勝したのは東京でした。彼女はモスクワを第二の故郷と考えていますが、そのモスクワの地で彼女を二度目の優勝に導くというのは、私にとっても特別嬉しいことです。私たちはそういう目的を持ってのぞみ、それをやり遂げました。
― フリープログラムに賭けていた?
ダー(はい)。
― バンクーバー五輪チャンピオンのヨナ・キムに勝てると、ミキが自分を信じる気持にどうやってさせたのですか?
気持ちのコントロールが難しかったのは、日本で起きた出来事が原因でした。世界選手権の延期・開催地変更も影響しました。でも、最終的に気持ちは保たれ、万事オーケーでした。基本的に彼女は勝つ準備ができていたのです。フリープログラムの直前、私は彼女に「スケートを楽しまなくてはいけない」とだけ言いました。
― バンクーバーから一年が経ちましたが、韓国のオリンピックチャンピオンと他の選手たちとの差は縮まったと言えますか?
ええ、もちろんです。若い選手たちが追い付いてきています。良いことですね、試合がより面白くなりますから。
― ミキは記者会見で、「以前は4回転を跳んでいたが、今の自分には難しい」と話していました。プログラムのジャンプセクションの難度を上げるよう、あなたの方からは要求しないのですか?
実際には今も4回転を試みていますし、跳べているぐらいですよ。今のところ必要に迫られていないだけです。
― 女子シングルスケートはどういった方向へ進むとお考えですか?
安定性と純度(クリーンさ)の方向へ進むと思います。つまり、質です。事実上すでに全員が3回転-3回転のコンビネーションジャンプを跳んでいます。ですから、質こそが最も重要になります。
<原文>
http://news.sport-express.ru/2011-04-30/435706/
この記事へのコメント
とうりすがり
http://winter.sport-express.ru/figureskating/reviews/13556/
インタビューの全文が掲載されています。
日本で報道されている記事は一部省略されているようです。
eco
その記事なら、「おろしあ国夢日記」というブログの管理人さんが全文訳してくださっていますよ。
るしー
彼女のジャンプのキレもダイナミックな演技もすごいです。
当然の金メダルですね。
モロゾフコーチも嬉しいでしょう。
彼だけを映している動画を見ましたが、絶対魂は一緒に滑ってますよね。(笑)
女子もこれからレベルアップして行きそうですよね。
ロシア娘たちもがんばってますし。楽しみです。
女子は真央選手の演技しか見る価値がないので他選手は見ないという知人がいるんですが、全く残念なことです。
eco
美姫選手、強かったです!特にEXが素晴らしかった。スルツカヤもEXがいつもかわいくてキャーって感じだったし、EXで魅せてくれる選手はやっぱりいいですねー。
来期から、というか、もうすぐレオノワがモロゾフチームに入るそうです。今のコーチとはもう10年も一緒にやっているし、ステップアップのために環境を変える決断をしたのだとか。モロゾフ組はみんな異星人のようで、ずっと気になっていたそうです(笑)。美姫ちゃんはそのまま残るらしいので、シュピルバンドチームには及ばないかもしれませんが、それこそ世界屈指の異星人軍団になりそうですね!