2013年2月24日
エレーナ・ヴァイツェホフスカヤ
「アメリカは好きじゃない」
(略)
― なぜグループの他のメンバーと一緒にアメリカへ行かなかったのですか?
よく分からないんです、実は。モロゾフは一緒に行きたがったんですが、私はもうあと何日かロシアにいる方がいいんじゃないかと思って。実はとても嬉しいんですよ、あまり早く行きたくなかったので。それで、コーリャ(※ニコライの愛称)とアイスダンサーたちは2月21日に、私は25日にアメリカへ行くことに決まったんです。
― あなたはアメリカがお好きじゃないみたいですね。
本当に好きじゃないんです。向こうでは色々と具合が良くなくて。
― 具体的に何が?
ほとんど全部です。生活から食べ物にいたるまで。唯一プラスの点は、リンクが多くて人が少ないことです。誰にも邪魔されずに滑ることができます。
― ひとりで滑るのがお好きなのですか?
邪魔されないのが好きなんです。誰もコーチの注意をそらせないのが。
― モロゾフグループにいると、そういう立場から常に嫉妬の感情をいだかなくてはいけませんよね。ニコライのところには、かなりどころではない数の選手がいますから。
実際、アイスダンサーたちのことではかなり彼に嫉妬しています。シングル選手と仕事をする方が好きだとは言わないにしても、ときどき生徒全員が一緒にリンクへ出ていると、彼は誰を選べばいいのか分からないみたいなんです。コーチの時間がきちんと割り振られていれば良いのにと思います。リンクで滑っているのはアイスダンサーなのか、もしくは私を含めたシングル選手たちなのか、どちらかなら良いのに。そうそう、男子選手のことではモロゾフにぜんぜん嫉妬はしてません。それに彼はときどき、私の方が男子選手たちよりも良い練習をしていると言ってくれますし。
― セルゲイ・ヴォロノフが以前、モロゾフのところでは同じリンクでダイスケ・タカハシが滑っていて、そこにどんなメリットがあるかについて話していました。あなたにはどんなメリットがありますか?
私もタカハシの練習ぶりには本当に感嘆しています。彼がどれだけ多くのことを1回のトレーニングでやってしまうか。練習時間の最後の最後、もう誰も力が残っていないようなときに、ダイスケは4回転ルッツをやり始めたりして…
― 彼は実際にそのジャンプを行っているのですか?
トライしています。その事実自体が大きな尊敬の念を呼ぶんです。タカハシはウォーミングアップを1サイクルしただけで、フリープログラムを滑り始めることもあるんですから。
(中略)
― ヨーロッパ選手権で見たプログラムの中で、何か気に入ったものはありましたか?
カロリーナ・コストナーの新しいフリープログラムをとても気に入りました。妙ですよね、彼女のプログラムに感銘を受けたことが今までなかったなんて。何を見ても奇妙に思えてしまって。でも、今回のプログラムにはすっかり熱狂しました。
― ほかの選手たちがリンクでやっていることを自分はできなくて、悔しい気持ちになったりしないのでしょうか?
ジャンプの面以外は。例えばマオ・アサダがトリプルアクセルを跳ぶのを見たとしましょう。私は毎回、自分もこのジャンプを習得したいとすごく思うんです。もし私が跳べたらなぁって。でも、そのためにはすごく特別な準備が必要だということは分かっています。
(以下略)
<原文>
http://winter.sport-express.ru/figureskating/reviews/28990/
この記事へのコメント
未鳥
レオノワさん、アメリカが好きじゃないってはっきり言いますね。前にもGPシリーズでアメリカのことをあまり良く言ってなかったような気がします。大ちゃんのことに触れていて興味深く読ませていただきました。トラックバックさせてください。
eco
前にもどこかのインタビューで、アメリカはリンクが良いこと以外は好きじゃないって言ってました。特に食事がひどくてサラダまで高カロリーだとか何とか(笑)。逆にヴォロノフ選手なんかは北米大好きで、ロシアに文句を言ってましたから、人それぞれで面白いですね。
トラックバックってしたことがないんですが、送ってくださるのを待って、こちらで公開ボタンを押せばいいんですよね?
未鳥
eco
あ、そういうことですね、リンクフリーなのでどうぞどうぞ。こちらこそよく分かってなくてすみません(汗)
ゆかP
モロゾフチームの練習の様子がよく分かってとってもうれしいです。
上↑でリンクフリーとおっしゃっているので
ありがたくブログでリンクを貼らせていただきたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m
eco
コメントありがとうございます。レオノワ選手はいつもはっきりと、詳細にしゃべるイメージがあります。また面白いインタビューが出たら訳していきたいと思いますので、こちらこそよろしくお願いいたします^^
ブタちゃん
こんな夜分遅く、失礼いたします
ほかの方のブログで拝見し、お邪魔させていただきました。
私もブログで紹介させていただきたいと思います。
ロシア語の知識は全く皆無の私なので、いつもは翻訳サイトたよりで、それでも、全く理解できない事も多くて・・・
今後もお邪魔させていただければと思います
よろしくお願いいたします
eco
こんばんは、かわいいHNですね^^
自分としてはできる限り調べて慎重に訳しているつもりですが、やっぱり間違ってしまうこともあると思いますので、その点はどうかご了承いただければと思います。こちらこそどうぞよろしくお願いします。
aki
maniamama
アイスダンサーにイラつくレオノワの小言は本当に面白い(と言ってはいけないんでしょうけど)
大輔からは相当刺激を受けているみたいですね?カロリーナのプロに関する話も面白かったです。
eco
略した部分も開けっぴろげで彼女らしかったです。新しいFS(ポエタのことですね)は実は最初から気に入ってなかったとか(笑)
高橋君は色んな選手から絶賛されてますよね。四大陸で残念だった分、ワールドで出し切ってほしいです!!
eco
ニコライさんはやっぱりイリニフさんにいちばん時間を割いてるんでしょうか?
カロリーナについては去年の世界選手権後にもコメントしていて、「彼女のスケーティングや、自信を持ってジャンプに入る様子は好き。でも自信がときどき自信過剰になって、それが彼女を妨げてるように思う」と恐いことを言っていて、私がひやひやしてしまいました(^^;
D-Love.Takako
いつも興味深く拝読しております。
素晴らしい翻訳をありがとうございます。
ワタクシも熱烈な高橋選手のファンのブロガーです。
拙ブログに記事のご紹介をさせて頂きたいと思い、ご挨拶に伺いました。
トラックバック致しますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます<(_ _)>。
eco
ありがとうございます。私も高橋君がとても好きで、このエピソードは是非たくさんの方に知ってもらいたいと思って訳したので、とても嬉しいです。こちらこそどうぞよろしくお願いいたします^^
ROSE
何故かシムズベリーに、モロゾフコーチが一番恐れているミーシンコーチが、タクタミシュワ選手と一緒に来ているのは、モロゾフコーチが今回の件について反省する様に、彼女が呼び寄せたのではないかと思います。
勿論、イリカツにはモロゾフコーチと別れて、新たな有能なコーチを見つける事を彼女は願っているでしょうね。
今ソトニコワ選手とコフトゥン選手がDSCに来ている訳ですが、その為の下準備なのかもしれません。
eco
レオノワ選手はもともと安藤さんのスケートが好きで、安藤さんのコーチで恋人(多分)だったモロゾフのところへ移ってきたのだと思うのですが…それに、レオノワにも半年前からおつき合いしている彼がいるみたいですし、よくわからないですねぇ。
イリカツのコーチの件については、モロゾフさん自ら「シュピルバンドと何としてでも組みたい」みたいなことをラジオインタビューで言っていたので、そのままそうなるのかなぁ。