ブイアノワ<ソトニコワとリプニツカヤは友だちになれない(中)>

アデリナがプーチン大統領に自分のスマホ画面を見せている写真がありましたが、あれは5年前の“この時”のツーショットを見せていたのですね。「私は五輪チャンピオンになると約束して、そして、チャンピオンになりました」と。カッコ良すぎます!




 ― でも、12歳で輝きはじめたものの、その後アデリナはいつも良い演技をしたわけではなく…

 ええ、この2年間の演技は不安定でした。なぜなら、成長して、身体が大きくなって、女の子から娘へと変化していたからです。私たちのこの競技では、身長の1センチ1センチ、あるいは0.5キロの余分な体重が、筋肉運動の調和に影響します。ジャンプの技術を確立し、スピンを習得したようでも、身体は伸びて手足は引っ張り出されて、言うことをきかないんです!

 ― アデリナはダイエットしなくてはいけないのですか?

 もう3年ぐらい、甘いもの、パン、じゃがいもは1グラムも食べていません。野菜と煮たお肉だけです。まる一日水しか飲まないこともあります。もし彼女が自分を厳しく制限しなかったら、体重は5キロぐらい重くなっているでしょうね。それでもソトニコワは週に6日、5時間ずつ練習してきました。氷上練習以外に振付と基礎体力トレーニングもありましたから。

 さらに、学校の勉強もしなくてはいけませんでした。彼女はほかの若いスポーツ選手たちと同じように校外生(※学校に通わず検定試験を受けて進級・卒業する)でした。おかげさまでもうシュコーラ(※ロシアの11年制または10年制の学校)は卒業して、体育大学に入りましたが…

 こんなふうにアデレクは、スポーツのためにすべてを犠牲にして、膨大な量の練習を行いましたが、それでも結果は出ませんでした。良い演技と崩れた演技とが交互に繰り返されて。何度か何もかも投げ出してしまいそうなこともあったほどです。いいえ、彼女は一度だってもうやりたくないとか、もうできないとか、疲れたなんて言いませんでしたよ。彼女の辞書にそんな単語はありません!

 でも、目を見れば、彼女が絶望して、フィギュアスケートと縁を切る一歩手前にいることは分かりました。並外れた目的意識の高さと練習熱心さがあったからこそ、この成長期を乗る超えることができたんです。それに、彼女との仕事にはトレーナー、医師、マッサージ師といった多くの優れた専門家たちが引き入れられました。そしてちょうど今シーズン、アデリナは少しずつ自分を、自分の身体を理解し始めたんです。

 ― 彼女を生徒に取ったのはいつですか?

 ちょうど10年前です。私のCSKAのリンクへ、7歳の女の子が両親に連れられてやって来ました。私の目の前で文字どおり10分間滑りましたが、才能があって、とてもすばしっこくて身軽な女の子だと分かりました。フィギュアスケートにはまさにそれが必要なんです。私はアデレクをとても気に入りました。その時ちょうどそれぐらいの年齢の女子のグループを持っていましたし、喜んで彼女を生徒に取りました。

 ― 未来のオリンピックチャンピオンだとすぐに分かりましたか?

 もちろん分かりませんでした。それぐらいの年齢の子どもだと、まだはっきりとしたことは何も言えませんから。でも、そのうちに、アデリナが他の女の子たちの中でも特に練習熱心で、目的意識が高い点で際立っていると分かりました。彼女は最高になりたいと願い、それを隠しませんでした。彼女がまだ12歳のとき、プーチンがスポーツ選手たちを激励しにやって来ました。まだほんの子どもだった彼女は、ウラジーミル・ウラジーミロヴィチにはっきりこう言ったんです。「私はオリンピックチャンピオンになりたいです!」と。

 他の生徒たちの場合、練習をやらせて、何かしらの動きをさせなければいけませんでした。でも、彼女はちがいます。ソトニコワに課題を与えるとき、私は彼女がそれをやり遂げると分かっているんです。彼女をコントロールしなくてはならないことなど一度もありませんでした。例えば、もし私がアデリナにクロスカントリーをしなければいけないと言ったとしたら、彼女は必ず走り切ります。私が課題に出したとおりの距離をね。

 ― 彼女の両親はフィギュアスケーターではありません。母親はアクロバット体操をやっていて、父親は犯罪捜査課で働いていました。アデリナと仕事をしているあなたのことを、二人は助けてくれますか?

 アデリナの両親は、私の邪魔をしないという点で天才的です。これはスポーツ選手の親にとっていちばん重要なことです。自分の子どもがどんな練習をすべきかをコーチよりもよく知っている、と考えるママさんやパパさんがいます。これはとてもよくあることなんです。でも、アデリナのご両親は私を信頼してくれました。

 それに、二人は決して裕福ではないのに、娘が成長できるようあらゆることをしました。アデレクが小さかった頃は遠くに住んでいたんですよ。ビリュリョボにね。お父さんは毎朝とても早起きして、2時間かけて娘をリンクへ連れてきました。“ジグリ”(※ソ連製の大衆車)の後部座席にクッションを置いて、アデリナを膝掛けでくるんで。到着するまでの2時間、娘は眠っていました。

 ご家族にはもうひとり、マーシャという娘さんがいます。その妹のマーシャに、アデリナは自身のオリンピックの勝利を捧げたんです(編集注:マーシャは重い病気を患っている)。


 (つづく)




<5年前の約束話のソース>
http://ria.ru/sochi2014_around_games/20140224/996682185.html

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この記事へのコメント

  • ゆうこりんん

    とてもよくわかった。アデリーナのことしかかいていないじゃん
    2014年04月30日 09:05
  • eco

    ゆうこりんんさん
    ロシアメディアは日本以上に釣りタイトルが多い気がしますー
    2014年05月01日 23:20

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