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zoom RSS ドミトリエフ<中国は団体戦で勝つための準備をしている(上)>

<<   作成日時 : 2015/11/09 01:31   >>

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中国杯でラジオノワの隣に座っていたドミトリエフコーチ(アルベールビルと長野オリンピックのペア金メダリストです!)のインタビュー。中国杯のSPが終わった時点のものです。前半は、専門のペアに関する技術的なお話が中心で、とても興味深く読ませていただきました。トランコフさんには批判的なようですね…



2015年11月7日
エレーナ・ヴァイツェホフスカヤ、北京より


アルトゥール・ドミトリエフ

中国人は団体戦で勝つために代表チームを準備している


 フィギュアスケート・ペア競技のダブル五輪チャンピオンに土曜日の朝、ペアの練習前にリンクサイドで会うことができた。


 ― アルトゥール、あなたはバンクーバー五輪のときすでにペアスケート界が4年後、カナダ・中国の時代になると予測していました。ショートプログラム終了時点で、中国のペアは3組とも第2グループ(トップ4)に入りました。この国ではすでに今、スポーツの大いなる課題解決に向けてフィギュアスケーターを準備するプロセスが全力で進められている、という感じを受けませんか?

 一面ではそのとおりです。他の面では、きっちりと次のように言うことができます。ロシアには若くて野心的なペアが中国に負けず劣らずたくさんいると。つまり、作業できる“材料”は劣っていません。ただ、作業自体は中国の方がより体系的に、かなり長期的な展望を持って進められています。2018年の韓国(※平昌)五輪後に何が起こるかは、今のところ私は言う立場にありません。

 ― こんな空想をすることもできますね。メーガン・デュハメル/エリック・ラドフォード組が五輪で優勝して引退し、いまロシア代表で滑っている選手が引退し、上位に残るのは中国のペアばかりという。

 現在のロシアのペアに代わる選手が見当たらない、というのは事実ではありません。だって今はみんなよく分かっていますからね、4回転スロージャンプと4回転ツイスト無しにはペアスケートでは何もできないと。そして、この方向で練習をしています。誰が中国選手と対等に戦えるかですか?では、考察してみましょう。

 エフゲニヤ・タラソワ/ウラジーミル・モロゾフ組は、私の見たこところ、今シーズンにも4回転に着手できるはずです。“はず”というのは、やりなさいという意味ではなく、彼らにはそれができるという意味です。もしやりたいのならば、言うまでもないこと。いずれにしても、ジェーニャ(※エフゲニヤの愛称)とヴォロージャ(※ウラジーミルの愛称)が練習で4回転ツイストを試しているのを私は知っています。

 ― では、クセニヤ・ストルボワ/フョードル・クリモフ組は?

 彼らの方が難しいでしょう。3回転ツイストがあまり良くない以上、4回転は確かなものにならないかもしれません。スローにも問題があって、かなり独特のテクニックがその原因です。3回転スローをやるには十分ゆとりがあります。クセニヤは鋭さと身体的な力によってスローからただ飛び出すだけでなく、それを美しくやります。しかし、4回転となるとまったく話が別。このエレメントを安定して遂行するには、少し違うテクニックが要求されるのです。つまり、1回“トゥ”で飛び出すことはできるのですが、でも、私たちは安定した遂行の話をしているのですよね?そういうわけで、難易度を上げるにはジャンプによるしかありません。ストルボワとクリモフはこのことをはっきり理解しているので、3-3-2のコンビネーションジャンプをするようになったのですが、それでは足りません。

 ニーナ・モゼルのグループにはもうひと組、難しい課題を解決する能力を理論的に持っている良いペアがいます。ナタリヤ・ザビヤコ/アレクサンドル・エンベルト組のことです。

 4回転スローなら、私の生徒のクリスチーナ・アスタホワ/アレクセイ・ロゴノフ組が試していますが、今のところまだ陸上で、硬いマットの上でやっています。4回転ツイストの方が難しいですね。このエレメントを遂行するには、男性と女性との間に一定の身長・体重差が必要ですから。

 はい、考察は以上です。ただ、来年になればロシアにはかなり多くの若いペアが出てくるはず。リュドミーラとニコライ・ヴェリコフコーチや、ピーテル(※サンクトペテルブルク)のアレクセイ・ソコロフコーチ、ニーナ・モゼルコーチ、そして私のグループの選手たちが2022年のオリンピックに照準を合わせて進んで行くでしょう。つまり、ロシアのペアスケートが恐ろしく衰亡しているなどということはありません。私がはるかに問題があると見ているのは、次回のオリンピックの準備の方です。

 ― なぜですか?

 なぜなら、ソチ五輪後、ロシアのペアスケートにおける一番のイデオロギー代弁者になったのがマクシム・トランコフだからです。彼はいつも「4回転ツイストや4回転スローは必要ない。必要なのはただ美しく滑ることだ」と繰り返しています。そしてみんなマクシムの言葉を聞きます。なんといっても彼は五輪チャンピオンですから。こういうやり方は、私には基本的に正しいと思えません。マクシム自身がこの種の高難度の技に手を出さなかったことは分かります。でも、若い選手をですよ、「これは必要ない」なんて何のために説得する必要があるのですか?どうやって彼らはあのカナダや、中国や、アメリカの選手と戦えばいいのですか?フランスの女の子だってすでに4回転スローをやっています。私たちロシアは大きく取り残されています。

 ― ソチ五輪の後、ヴォロソジャル/トランコフ組が復帰することをどの程度信じていましたか?

 今に至るまで信じていますよ。ただ、ライバル選手たちがクリーンな滑りをした場合、彼らがもう1位でいられなくなるのは当然ことで、それはまた別の問題です。

 ― なぜですか?

 なぜなら、もし誰かが彼らに対して完ぺきな4回転スロージャンプを2本ぶつけたら、それはどうやっても打ち消せないだろうからです。あのカナダペアには、スロージャンプのほか、3回転ルッツもあります。これはさらに2点のプラスです。


 (つづく)




<原文>
http://www.sport-express.ru/figure-skating/reviews/935432/



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