トゥクタミシェワ<ロシア選手権が終わって気持ちが楽になった>

ロングインタビューの最後の部分、「カルミナ・ブラーナ」について語っているところだけ訳しました。やはり兄弟子ジェーニャのEXプロを見て憧れたのでしょうか。いつかリーザのカルミナが完成しますように。
インタビュー前半では、ロシアカップ最終戦で良い演技をすれば世界選手権代表に選ばれる可能性があると話しています。ユーロ代表3人の結果次第になると思いますが、あきらめずに頑張ってほしいです!




2016年1月2日
オリガ・エルモリナ、タチヤナ・フレイド


エリザヴェータ・トゥクタミシェワ

ロシア選手権が終わって、心の石が落ちたようだった


 (略)


 ― シーズン途中で以前のショートプログラム「ボレロ」に戻しましたね。新しい「カルミナ・ブラーナ」のプログラムを感じ取れなかったのですか?

 私は新しいプログラムをとてもよく感じ取っていました。これはとても激しい音楽です。たしかに少し違いますよね、ダイナミックで悪や怒りを含んでいて。ところが、みんなは陽気で熱っぽいイメージの私を見慣れています。そういう演技中の私は明るい人間です。

 でも、激しい音楽はいつも私のお気に入りでした。「カルミナ」のような構成をつくってもらったときは大喜び。というのも、序盤はそれほど男性的というわけではないのに、終盤では大動脈が破裂するように滑る必要があるからです。ただ問題なのは、音楽にかなりの量のエモーションを奪い取られてしまうこと。トレーニングのときですら「最後のステップができない」と言ってしまうことが何度かあって、それはつまり、私のエモーションの力を超えているということです。

 わかっていただきたいのですが、神経が張り詰めた状態でこういう音楽のプログラムを滑ると、滑り終えたときには自分の中にほとんど何も残っていなくて、それをまた全部もう一度、もう一度と繰り返すことはできないんです。「ボレロ」はいつでも滑ることができますが、「カルミナ」はそうは行きません。ラベルの曲は私にエネルギーを与えてくれるので、この作品では完全なハーモニーができあがります。「ボレロ」は一生滑る準備ができていますが、「カルミナ・ブラーナ」はそうではありません。今はまだこの激しい音楽と、プログラムの技術的な部分であるアクセルとを両立させることができません。私の力を超えています。現時点でこれを実現できるだけの経験が備わっていないんです。

 ジェーニャ・プルシェンコなら、できたでしょうね。彼は男性です。いろんな面で私よりも強く、経験豊かです。私の方はというと、どうやらまだそれほど強くないみたい。でも、曲は素敵です。もしかすると、いつかこのプログラムに戻って来るかもしれません。

 ― ちょうどそのことをお聞きしたいと思っていました。

 本当にこのプログラムのすべてが好きなんです。フォルトゥナ(運命)、天使、善、悪…こういった着想はいつだって素晴らしく見えるし、観客にとっても、私自身が滑るのにも興味深いものです。

 すべてがきちんとなるようにこのプログラムを滑りたい、と強く思っています。この場合の“きちんと”は、ジャンプではなく、曲の見せ方、つなぎ、視線などにあって…1つの視線(一瞥)がものを言うんです。そんな視線の後に、そんなエモーショナルな放出の後に、さらにアクセルを跳ぶ力が要るなんて!このプログラムの中へ入り、この強い音楽に入り込み、あらゆる感情や気持ちを伝え、エレメンツをただクリーンに遂行するのではなく、その中で滑り通さなくてはいけません。これらすべてを一体化させるには経験と力が必要。私にはまだ難しいです。でも、将来的にはうまく行けばと思っています。

 ― もちろんうまく行きますよ。ところで、近々の計画はどうなっていますか?

 シーズンは終わっていません。トレーニングを続けます。1月3日にグループのみんなとタルトゥへ合宿に行きます。ロシアカップ最終戦に向けて準備します。そこでどうなるか見てみましょう。



<原文>
http://fsrussia.ru/intervyu/1705-elizaveta-tuktamysheva-posle-chempionata-rossii-u-menya-kak-kamen-s-dushi-upal.html

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この記事へのコメント

  • うに

    いやもう、観ててこちらも心の石が~
    ハラハラしました。何だか今季はオーバーターンやステップアウトが?上手く噛み合わないみたいですね。でも個人的にはカルミナ、もう少し育てて欲しかったです、観たかった。
    ロシアの選手は皆とても魅力的で誰が世選に出ても楽しみなのですが、やはりリーザを観たい・・
    いつも翻訳ありがとうございます。
    2016年01月04日 23:20
  • eco

    うにさん
    このインタビューの前半部分を読むと、やはり今季は準備不足で、リーザ自身もそのことがわかっていたみたいですね。ワールドで彼女を見られない(かもしれない)のはすごく残念ですが、4年サイクルで考えれば、今年はいったん少し沈むのも悪くないのかも。
    SPは最初ブルースの予定だったのが、リーザ本人の希望でカルミナになったみたいなので、思い入れの強いプロなのでしょう。いつか完成版が見られる気がしています!
    2016年01月05日 23:21
  • るしー

    リーザちゃんの今季が上手くいかなさそうな兆候があったので心配でありつつ、私も今季は怪我なく充電期間でもいいと思っていました。カルミナを止めてくれたのは私としては嬉しいです。陰気なくせにやかましくてあんまり好きになれないので。せっかく花も恥じらう真っ盛り乙女なんだから、そんな老魔女みたいなのやらなくても~。
    普段の愛犬ポメちゃんとのmyLove写真みたいな素敵な笑顔が見られるようなプログラムが見たいな~と切に願います!
    2016年01月16日 14:57
  • eco

    るしーさん
    私は単純に「カルミナ、かっこイイ!」派だったのですが、言われてみればたしかにティーンの女の子がわざわざやる曲でもないような(汗)。うん、25歳ぐらいになってからやってもらいましょう!
    とか言っていたら、この隙にミーシン先生がなんとリーザ新プロを作成。しかもワルツだなんて素敵ですわー。今度はきっと笑顔で舞うリーザが見られますね♪
    2016年01月19日 22:51

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