アルトゥニアン<メドベージェワが裏切り者だって?(2)>

2つ前のエントリーと同じ記事です。全文訳すのは難しいと思いますので、とりあえず前々回分を(1)、今回分を(2)としました。




 (一部抜粋)


ラジオノワとポゴリラヤを保存する

 ― 生徒を1人しか取らないという専門家はほとんどいません。恨まれることなく仕事を組み立てるにはどうすればいいでしょうか。

 私はわざと複数の女子選手を生徒に取ったが、彼女たちには正直に、まずこう言った。「私は君たちの中の誰も愛していない。でも、よく練習する人を愛するだろう」と。そこには決して愛があってはならず、尊敬だけがあるべきだ。私はなぜ親が子どもをトレーニングすることに反対なのか? それは、親は子どもを愛さなくてはいけないが、この感情を選手に抱いてはいけないからだ。ロシアではしばしば事がドラマにまでなってしまうが、これはコーチが教え子を自分の子どものように愛するためだ。
 私が全員に平等に接しているのを見て、生徒たちの緊張はすぐに解けた。全員が互いを見習い、努力している。

 ― あなたは以前、15歳の女の子とそれより年長の女子スケーターとをくらべると、それは別のスポーツ種目だと発言しました。ご自身のジュニアの生徒たちについてもそのように言い切れますか。

 もちろんだ。自分が15歳のときの写真を持っているかい? いま撮影して、それとくらべてみるといい。2人の異なる人間を見ることになるだろう。ここにすべての問題がある。まだ誰も生理機能を止めることができていないのに、一緒に試合をしてはいけないのだ。これは相当なストレスだ。私がこのことについて初めて質問を受けたとき、レーナ・ラジオノワとアーニャ・ポゴリラヤは15歳だった。私の言葉は敵対的に受け止められ、「あいつのところにいるのは大人のワグナーだけじゃないか」と言われた。ところが今やこの2人はアシュリーのポジションになってしまった。いつの日か同じようにザギトワ、コストルナヤ、サーシャ・トゥルソワが成長して・・・ここで私を何かの罪で告発する必要はないよ。私は、その逆に、ラジオノワがもう少しスケートを続けられることを望んでいるのであって、そのためにはカロリーナ・コストナーやケイトリン・オズモンドと試合をするべきだ。
 「私たちはジャンプを見たいのです」と言ってくる人がいるが、それならジャンプ競技(※スキージャンプやトランポリン等?)を見に行けばいい! 15歳の女の子たちを1つのカテゴリーに入れて、別に競わせて、何度も世界ジュニアチャンピオンになるようにしようじゃないか。そして18歳になったら、複数のタイトルを持つアスリートとしてシニアへ来てもらおう。
 トゥクタミシェワにとって帰還は可能だったようだが、ラジオノワにとってはそうではなかった。彼女を失いたいとでも? ポゴリラヤを失ったのがまさか残念ではないと? 長い間働いてきた彼女が、今や銃の挿弾子から叩き落されている理由はただひとつ、女の子が15歳から大人の女性とみなされるからだ。

 ― でも、別の見方もあります。ニーナ・モゼルコーチが同じく『スポルト・エクスプレス』編集部の大型インタビューに応じたとき、年齢制限の引き上げには反対だと言っていました。成長の度合いは人それぞれで、ちっちゃな18歳もいれば、背の高い16歳もいるからと。

 では次のように言おう。「もし18歳を過ぎて女性のからだにならなかったら、本人を医者に連れて行くか、もしくはコーチを刑務所に入れなければならない。」
 この年齢までジュニアにとどめて、“ソーセージ”状態にしておいて、そのあと全員がシニアの試合に参加できるようにしよう。そうすればスケーターはもっと増える。私の言うことを信じてほしい。

 16歳から20歳の時期はとてもケガや病気になりやすく、選手たちは闘って闘って、それが無駄だということを理解する。からだの一部が変化すると、あらゆる位置が変わって、女の子は氷にぶつかりながら空中でも、実生活でもうろたえてしまう。2~3か月ですべて修正するのは無理で、2~3年かかると彼女たちは気づいているが、もう信じてもらえない。それは少年のような少女たちが戦車のように押し寄せてくるからであり、また、それ以上何も伸びなかったからだ。
 皆にチャンスを与えてほしい。そうすれば小さな女の子たちは4回転ジャンプをいくつ跳べばいいのか、3本なのか10本なのかを考えるようになる。なにしろ18歳まで生きのびる必要があるわけだから。関節と腰を大事にするようになるだろう。そういう子たちは本物の星(スター)になれる。小さい星(アスタリスク)ではなく。

 ― それなら、別の方法で解決することはできませんか。たとえば演技構成点の評価のしかたを変えて、安定性や技術要素点とは関連付けないようにするとか。

 いや、私が基本的に信じているのはビジネスのシステムだ。とても単純なことだ。ジュニアの大会の賞金は300ドルにする。スケーターは滑ることでオーソリティーを獲得する。そしてシニアの大会は1万ドル~3万ドル。これで誰か自分をだめにしてしまうだろうか? 原動力となるのはスケートへの興味だけだ。
 私が奇妙に思うのは、フィギュアスケート界やISUで働く医師たちがなぜこのことを叫ばないのかということ。選手たちをただ「頑張れ、頑張れ」と追い立てるのはもう飽き飽きだ。自分もいっぱいやらかしてきたからね。次の世代のことが心配だ。彼女たちには“うつ”や摂食障害にならないでほしいし、自己実現してほしい。私はどうだい?私は自己実現したよ。6年前にはじめてこの話をし始めた頃はみんな食って掛かってきたが、今ではよく考えるようになっている。なにしろ遅かれ早かれ全員が、技術面でいちばん強い女の子ですら、この状況に置かれてしまうのだから。



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