トゥクタミシェワ<ガラで衣装を脱いだのは私が初めてじゃない(上)>

『コムソモリスカヤ・プラウダ-サンクトペテルブルク版』に掲載された、リーザのロングインタビュー前半です。



2018年12月1日
ボリス・ホドロフスキー


エリザヴェータ・トゥクタミシェワ

ガラコンサート中に衣装の一部を脱いだ女性は、私が初めてじゃない


 (前文略)


自分のからだをどうコントロールするか


 ― アレクセイ・ニコラエヴィチ・ミーシンは、あなたがフリープログラムの難度を上げようとしていると発言しましたが…

 私たちはダブルアクセルをトリプルフリップに置き換えました。プログラムが濃くなって、見栄えが良くなりました。それでも、この難度の引き上げが、振付師の意向を汲むということに影響しないように気をつけました。

 ― あなたのジャンプ構成で、4回転ルッツ-3回転ループのような“男子の”コンビネーションジャンプを身に付けたジュニアスケーターと戦うことはできますか?

 フィギュアスケートでは、ただ難しいエレメンツを見せるだけでなく、それを安定して行うことも重要です。4回転ルッツを習得した女の子たちが、それを試合で安定して行うなら、彼女たちの上を行くのはとても難しいでしょう。4回転ルッツはフィギュアスケートに存在するジャンプの中でいちばん難しく、それを跳ぶ選手が大会で勝つのは正しいことです。

 ― あなたは小さな女の子が美しい大人の女性へと変化する、難しい時期を通り抜けてきました。このときジャンプの技術はどう変わるのですか?

 人それぞれです。どの女子選手にとってもいちばん苦しい時期のひとつです。自分が成長して、変化すると、その変化した自分のからだをコントロールできる可能性を探る必要があるでしょ。最初に技術のベースが正しくつくられていれば、何かを失うことなく、そういった苦難を通り抜けられると思います。重要なのは、パニックに陥らないことです。

 ― 優雅で自然なトリプルアクセルを跳ぶためには何が必要ですか?もちろん、アレクセイ・ニコラエヴィチとの練習以外で。

 いちばん重要なことを言われてしまいましたが。子ども一人ひとりが持つジャンプ力によるところが大きいですね。私は子どもの頃すでに“ドゥペリ”(※編集注:スケーターはダブルアクセルのことをこう呼ぶ)を跳べました。ダブルジャンプにとても高さがあり、トリプルのための余裕が見えたんです。


なぜ日本選手が上だったのか


 ― 4年前のグランプリ・ファイナル、ヨーロッパ選手権、世界選手権を制した輝かしいシーズン、あなたは事実上ノンストップで試合に出つづけました。ミーシンコーチは、こういったスケジュールでプレーしているテニス選手のやり方に基づいて、独自の実験を行っているのだということを隠しませんでした。今シーズンの試合の予定はどのように組まれたのですか?

 グランプリシリーズの2試合以外に“チャレンジャーシリーズ”の大会2つを予定していました。もうひとつワルシャワの大会に行くこともできましたが、これはグランプリ・ファイナルの準備の助けにはならなかったでしょう。4年前は、大量の試合が“生産必需品”だったんです。大けがをして、そのせいでオリンピックシーズンがぼやけてしまった後、試合の感覚を取り戻して世界ランキングを上げる必要がありました。

 ― スケート・カナダでの優勝は予想外でしたか?
 予想外ということはありませんでした。いいコンディションでカナダ入りしましたし、大会への準備はできていました。本当に喜ばしい結果でした。長いあいだ遠ざかっていた表彰台のいちばん高いところに立つのは、とてもうれしかった! いい演技ができたことへのボーナスでしたね。でも、ミスなく滑ればどんな試合でもいい順位を狙えるという確信はありました。

 ― 表彰台のいちばん高いところに立って、そのあなたを称えてロシア国歌が流れるときの感覚もやはり忘れていましたか?

 実は、あのときは自分で自分が分からないような感情すら湧き上がってきたんです。いい感じでした!

 ― グランプリ・日本大会では、地元の選手2人に次ぐ3位に甘んじました。日本では日本人が勝つのが当然でしょうか?

 グランプリ大会が開催される国ならどこでもそうですが、地元選手を高めに評価したいという気持ちがジャッジの間で無意識に起こります。甲乙つけがたい選手がほかにいる場合、日本人の方が上にいくだろうという心の準備はできていました。3位にがっかりする気持ちはまったくありませんでした。だってこれでファイナルへの切符が約束されたんですから。練習への刺激になりました。コンポーネンツでもっと高い得点をもらうには、プログラムの難度も上げて、つなぎも入れる必要があるって。

 ― シーズン中にコンポーネンツの得点を上げるカギとなるのは、演技そのものでしょうか、それとも選手のオーソリティーでしょうか?

 どちらの要素も重要です。長い間トップグループから脱落していて、久しぶりにやっといい演技ができた場合、コンポーネンツに最大限の得点を期待するのは甘いですよね。試合ごとにいい演技を重ねるにつれて、ジャッジの好意が高まっていくんです。私は実質4年間、大きな大会に姿を見せていなかったので、それがいま得点に影響しています。コンポーネンツで多くのライバルたちに後れを取っていることは、落ち着いて受け止めています。次の大会での演技に向けて伸びしろがあるということですから。


 (つづく)




<原文>
https://www.spb.kp.ru/daily/26915.7/3961078/


この記事へのコメント

この記事へのトラックバック