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zoom RSS <フィギュアスケーターは集団結婚を拒んできた(下)>アレクセイ・ミーシン

<<   作成日時 : 2009/02/18 23:22   >>

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・・・教授、難しすぎです。
これは本当に“茶飲み話”ですか!?




 ロシアの選手とだけでなく、外国人選手と仕事をするのも面白いものだ。確かに、彼らが自分の手を離れてそれぞれの教師の元へ帰っていくのは残念なことだ。しかし、帰国した彼らはそのメソッドを他の門下生たちに教え始める。つまり知的財産の複製になるわけだ。
 その昔、私は国外のコーチ・セミナーへ派遣されるのがとても嬉しかった!そこへ行って自分がどれほど賢く、どれだけあらゆることを学んでいるかを論文に書き表そうと努めた。私は社会主義の申し子だったから、知的財産とは実はコーチが真剣になって生み出したものだということを大っぴらにはしなかった。しかし、それが今どうなっているかをご覧なさい。南はニュージーランドから北はカナダまで、誰もがミーシン式練習を取り入れている。他方で、嫉妬の念は覚えるものの、真似されることを私は嬉しく思っている。

 …海外のフィギュアスケーターとコーチたちは、もうずっと以前から我々ソビエトのフィギュアスケート・システムの特色である“集団結婚”を拒んできた。コルホーズやグループ党大会(?)を拒んできたわけだ。
 現在、世界のフィギュアスケート界では個人レッスンが定着しているが、我々は今もグループでの授業をしている。
 最初は、なぜ外国では個別にレッスンを行うのだろうかと驚いた。同時期に別の選手と仕事をするなど自分にはできないと。しかし今では私も資本主義型のコーチになっている。1人の選手を教えているときは他の選手を見ないように努める。そしてこれは良い結果を生んでいる。
 私が、あたかも広野を行く負傷した赤衛軍(※ソビエト革命政権樹立のため、ボリシェビキの指導のもとに編成された労働者の武装部隊。赤軍の前身)の兵士のように、あちらで傷に布を当て、こちらで止血をし、あくせく動き、助言を与えて走り回っても質(高い効果?)は得られないのだ。
 先日、スポーツ大臣のヴィタリー・ムトコに対し、我が国のスポーツ学校にも個人レッスン制を取り入れるべきだと提案した。さもなければ西側のフィギュアスケーターに対抗することはできないと。そう、ピアノにはグループレッスンなど無いではないか!


 (終)


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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
ecoさん、お疲れさまでした。
日本語で読んでも比喩が多用されていますから、これは外国語として読んだら、どんなに難しいことか、想像に難くありません。
「集団結婚」って何のことなのかと思いましたが、要するにグループレッスンのことなんですね?
ソビエト式エリート教育は、体操でもバレエでも行われていたけど、たしかにピアノはグループレッスンはしないですよね。
個別指導とグループ指導と両方のいいところを出せれば最強なんでしょうけど、今のロシアのフィギュア界の混乱の原因は、指導法の変化が過渡期にあるということなんでしょうか。
ちゃおちゃお
URL
2009/02/20 12:29
ちゃおちゃおさん
プロフェッサー・ミーシンのインタビューはいつも難しいんですが、今回のはとりわけ難しかったです。比喩も毎回必ずと言っていいほど出てくるんですが、「赤衛軍」が出てきたときはどうしようかと思いましたよー。
はい、教授はグループレッスンのことを「集団結婚」に例えていらっしゃるのですが、日本人が抱くイメージとはきっと違う意味で仰っているのでしょうねぇ。いまいちピンときません。

ロシア・フィギュア界の混乱の一番の原因は・・・エ○ツィン!?
eco
2009/02/21 15:50
ご無沙汰してます。
全米でジョニーが5位になってしばらく放心していました(;_;)ステファンのコメントうれしかったです。

いつも興味深い記事をありがとうございます。
「集団結婚」ロシアではだいぶん違うイメージなんでしょうね。合同結婚式?かと思ったのですが読むと違うみたいで。
確かミーシンコーチは以前は「一つのリンク(チーム?)に複数の有力な選手がいたからこそ優秀な成績を修める選手が育った」というようなことを言っていましたが、時代の流れでご意見が変わったみたいですね。ウルマノフの時はタタウロフ、ヤグディンとプルシェンコと相互作用で競い合ってたので決して間違いではないと思うのですけどね。

ミーシンコーチのお若い頃の話、すごい時代だったんですね。激動の時代を生き抜いてこられたんですね。不屈の精神でロシアの再生を成し遂げてほしいです。
ユリ
2009/02/22 17:42
ユリさん
お久しぶりです!
そうでしたか、ジョニー・ショックでしたか…私も「うそーーーっ」って感じでした。ジェフが引退し、ステファンが引退し、高橋君が故障し、その上ジョニーまでいない世界選手権なんて、寂しすぎます。。

ミーシン教授も昔は“集団結婚”こそが理想だと考えていらしたのですね。考え方が変わることが良いことか悪いことかは別として、時代の変化等に対応する柔軟さの持ち主なのかなと思いました。

教授の生きてこられた時代って、まさに“激動”ですよね。
スターリンの独裁政治→冷戦→ゴルバチョフのペレストロイカ→エリツィン政権下の混乱→プーチンの「強いロシア」→今に至る
ソチ五輪で王国ロシアの復活劇を見せてほしいです(もちろん、日本も応援します!)
eco
2009/02/22 21:21
こんにちは。
私も興味深く読ませていただきました。
難解な文章をわかりやすく翻訳するのは至難の技です。
ecoさん、すごい!

いつもながら、ミーシン先生の信念には敬服します。と同時にグループ→個人レッスンを提案という姿勢も素晴らしいと思います。

ところで、今回初めて先生のお年を知りました!
しかもぺアの選手だったのですよね??
奥様が上品でお綺麗ですvv
奥様は選手(ルタイ君・ゲルボルト)をとっても可愛がってる感じがします。
それにしても、ほんとあのスターリン時代を生き抜いてきたなんて・・・・・すごすぎ。政敵のみならず粛清された文豪・芸術家、恐ろしく多いみたいです。

まもなく世界Jrが始まりますね。
ソチに向けてロシアジュニア頑張れ〜
ペアは3組ともロシア伝統の美しさが出ていて注目しています。
あ、その前に、ワールド男子代表は誰になるのかな??




ksenia
2009/02/23 13:30
kseniaさん
そんなにおだてられたら、また頑張って訳さなくちゃいけませんね(笑)

私も今回はじめて、ミーシン教授のお年を調べたんですよ。もっとお若いのかと思っていたので驚きました。祖国の敵扱いされた経験をお持ちだったなんて!
元ペアの選手ということと、タマーラ・モスクヴィナ(川口&スミルノフのコーチ)と組んでいたというのは知ってたんですが、奥様の写真は見たことがなかったので、これまた今イメージ検索で調べて見ました!ほんと、きれいな方ですね〜。選手を可愛がって大事に育ててるって素敵です☆

ユニバはボロドゥリン君が銀メダルでしたね!ワールドの代表は、ルタイ君とヴォロノフ君で決定したのでは?
eco
2009/02/23 19:33

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