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zoom RSS <永遠の“No.2”に疲れた>マクシム・トランコフ

<<   作成日時 : 2011/02/13 19:57   >>

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ロシアフィギュアスケート連盟より、ヴォロソジャル&トランコフの世界選手権への派遣が正式発表されました。そこで、少し古いですがちょっと面白い記事をご紹介したいと思います。これは、あらかじめ読者から質問を募り、いちばん面白い質問をした人に賞を出すという趣向のもので、日本のファンの逸話を引き出した方が優勝されたようです。新チームの温かくて活気ある雰囲気が伝わってくる内容だと思います。



2010年12月29日
ノーボスチ通信

フィギュアスケート・ペアの新チャンピオン、タチアナ・ヴォロソジャル/マクシム・トランコフ組が「R-Sport」の読者からの質問に答え、この「国民(庶民、民間)インタビュー」の優勝者を決定しました。賞品としてスケーターのサインを贈られるのは、いちばん記憶に残るプレゼントについて質問をした方です。


マクシム・トランコフ
ロシアで永遠の“ナンバーツー”であることに疲れた


 (前文略)

 ― こんなに早く国内一番手のペアになれると思っていましたか?それとも、目標は表彰台ぐらいでしたか?

タチアナ:目標は自分のベストの演技をして、3位以内に入って、世界選手権の代表に選ばれることでした。1位になることは考えていなかったし、それはマックス(※マクシムの愛称)も同じだと思うわ。

マクシム:1位という考えはもちろん浮かんではいたけど、ユウコ(・カワグチ)とサーシャ(・スミルノフ)に勝てるとはあまり思ってなかった。ロシアでは出来上がった(?)ペアと戦うのは難しい。だから、最初はとにかく自分たちの滑りに喜んでいたんだ。僕たちは最初に滑ったので、彼女たちがどういう滑りをしたのか知らなかったし。

 ― お二人がこれほど急速な成功を収めた要因は何ですか?

タチアナ:あら、急速な成功について話せるようなことは、まだ何もできてないわ(笑)。もちろん、練習の結果を成功と評価してもらえるのは嬉しいことだけど、私たちはまだ道を歩み始めたばかり。中間結果から言えるのは、私たちがすべてを正しくやっているということだけね。

 ― 勝利に飢えていましたか?

マクシム:もちろん!僕はいつも2番でいることに疲れていた。この3年間、(ロシア選手権で)銀メダルばかりで、もうそれでティーセットが作れるぐらい。国際大会でも、2番手というステータスは判決みたいなものだし。

 ― スポーツ国籍の規約のため、今度のヨーロッパ選手権に出られないのはつらいですか?

マクシム:行けないのはもちろん悔しい。今の僕たちには力があるし、高いところを狙えたと思う。それに、僕にはヨーロッパ選手権の銀メダルと銅メダルが2個あるけど、ターニャ(※タチアナの愛称)にはひとつもないんだ。

タチアナ:木のメダルが3つだけなの!(笑)(※4位が3回)

マクシム:だから、彼女のためにメダルを獲りたかったんだ。でも、今年はまだ優勝争いをすることはできなかったかもしれない。でも来年ならできる。だから、すべて良い方に向かっているのかもしれないね。

 ― あなた方ペアの関係にとても楽しく注目しています。いつもそんなふうに平穏なんですか?それとも、ちょっと腹の立つことや十分に理解できないこともありますか?

マクシム:理解不足はあるけど、腹の立つことはないよ。もちろん時々はけんかするけれど、これは普通のこと。マクシム・マリニンがある時こんなことを言ってた。ペアスケーティングは2倍掛けされた家庭生活だって。だから、どの組もそうであるように、僕たちもけんかする。でも、いちばん最近けんかしたのは何故だったのか、もう思い出せないぐらいだよ。

「スタース(※スタニスラフの愛称)、最近マックスとけんかしたのは何故だったかしら?」と、タチアナがスタニスラフ・モロゾフに話しかける。彼女の夫であり、元パートナーであり、今はコーチをしている。

「フィギュアスケートのことで?」

「他に何かけんかになることなんてある?」と、トランコフが笑う。

「覚えてないよ」と、モロゾフが両手を広げる。

「つまり、私たちはけんかしないってことね」と、ヴォロソジャルがまとめる。


 ― ロシア選手権のテレビ中継の時、タチアナ・アナトリエヴナ・タラソワが言っていたのですが、マクシムはターニャに犬をプレゼントしたそうですね。何という名前ですか?種類は?その犬があなたたちに成功をもたらしているのでしょうか?

タチアナ:デクステルという名前のオスで、小型ポメラニアンです。ただ、ほら、もうこんなに大きくなってしまって、あまり小型には見えないけれど(自分の膝に座っている人気者をちょっと引っ張りながら笑う)。たぶん、そうね、このワンちゃんは私たちのマスコットと言えると思うわ。ノヴォゴルスクでの合宿中ずっと一緒にいて、それから一緒にペルミ(ロシアカップ)へ行って。そして今回のロシア選手権にも一緒に来たし。

 ― 今日、フィギュアスケートはまず第一にどうあるべきかという論争がありますが、あなた方の立場を教えてください。技術的であるべきでしょうか、それともショー的であるべきでしょうか?

マクシム:難しい問題ですね。僕たちは周りの人たちに気に入ってもらえるような滑りをしようと努力している。観客とジャッジにね。自分たちの何らかの感情を、客席にいる皆さんに伝えようと努力している。もし何かの技術的なエレメントが構成からはみ出してテーマに合わなくなるなら、たとえそれが4回転スロージャンプでも僕たちはやりません。

 ― タチアナ、ウクライナのフィギュアスケートが「死なない」ように、何か手助けをするつもりはありますか?

タチアナ:ウクライナに自分のリンクをつくりたいと強く思っているけれど、うまく行くかどうかはわかりません。これは首脳部次第なんです。今はまだ私の考え、私の願望でしかないの。資金的に今すぐ実現することはできないので。とても残念よ、フィギュアスケートを発展させたいのに。ウクライナには才能豊かな選手がとてもたくさんいると思っています。私がスケートを始めたドニエプロペトロフスクにはリンクが2つあって、それがすっかり廃墟になってしまうなんて、その頃は誰も思いもよらなかったわ。

マクシム:バイウルやペトレンコのようなスケーターがいた国からこの競技を葬り去ってしまうのは、本当に罪なことだと思う。ソ連時代、ウクライナはフィギュアスケートのリーダー国のひとつだったのに、それが今は…力のある学校を壊してしまって、すごく残念だ。

 ― 自分の人生のどこかを変えられるとしたら、どの瞬間を変えたいですか?

マクシム:全面的に何も変えたくない。だって、バタフライ効果のように、もし何かを変えてしまったら、すべてがその先どうなるか分からなくなるから。

タチアナ:私は人生の中の何も変えたくないわ。

 ― 珍しい、または、おかしなプレゼントをもらったことはありますか?つまり、記憶に残る、無関心ではいられないものはありますか?

タチアナ:東京の世界選手権で、日本のファンから手作りのちっちゃなビーズの指輪をもらいました。もうただただビックリでした!それから、本当に心を込めて書いてくれた願い事(カード?)も大事に持っています。いつかそれでアルバムを作るかもしれないわ。

マクシム:もう長い間付き合っている彼女から、16歳の時にとても珍しいプレゼントをもらいました。レンガです。本物の白いレンガで、ハートマークがびっしり描かれてた。綺麗な包装紙で何重にも包まれていて、開けるのにすごく時間がかかってね。それをもう10年以上大事に持ってる。宛名なんかはぜんぶ消えてしまってるけど、それでもずっと取ってある。いつか家を建てるのが夢なんだけど、そのレンガを暖炉か、家の基礎に置こうと思ってるよ。

 ― シェークスピアは、「ロミオとジュリエットの物語ほどの悲劇はこの世にない」と言いました。お二人のロミオとジュリエットはどんな結末ですか?

タチアナ:同じですよ。ストーリーの最初から最後まで、つまり出会いから死まですべてを生きるんです。

マクシム:こういう歴史的な意味を持つ作品を作り変える権利は、自分たちには無いと思っています。それでは冒涜になってしまう。流行りのものもあれば、永遠のものもある(?)。僕たちのフリープログラムについては音楽の問題もあって、「つまらない。例えばニノ・ロータを付け足すべきだった」と言われたりしてね。でも僕はすぐにターニャにこう言った。もしチャイコフスキーや当のロータを付け足したりしたら、プロコフィエフの顔につばを吐きかけることになるって。たとえ同じ作品(モチーフ)でも、二人の作曲家を混ぜ合わせちゃいけないんだ。

 ― マクシムに質問です。マリア・ムホルトワとは友人の関係を保っていますか?彼女がロシア選手権で7位に終わった後、何か彼女を支えようとしましたか?

マクシム:おっと、僕のいちばん「好きな」質問だね!僕たちは挨拶はするけれど、それ以上のことは無いよ。それ以外にはあり得ないんだ。だって僕たちは仕事仲間ではあったけど、それ以上のものではなかったからね。ターニャとは半年間一緒に仕事をして友だちになった。でもマーシャとは7年経っても友だちにはならなかった。僕には、例えばイリュシェチキナやマルチュシェワなど他の女子選手よりも、マーシャの成績の方が気になるとは言えない。彼女の成功は願ってるけど、それぞれ別の道を歩いてるからね。

 ― タチアナ、マクシム、ファンに向けて新年の挨拶をお願いします。

タチアナ:忍耐と、愛と、相互理解と、そして楽しい新年を!

マクシム:いちばん大事なのは健康です。健康でさえあれば、すべてうまく行きます。




<原文>
http://www.rian.ru/interview_sport/20101229/315051147.html

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コメント(2件)

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ecoさんこんばんわ。
トランコフ、なかなか前パートナーには辛口ですね。
よくペア組んでいましたね。。。

タチアナはS・モロゾフ夫人だったんですねー!
モロゾフはパートナーがドイツへ行ったり、ロシアに行ったり、なんだかかわいそうだけど二人とも成功しているのが、皮肉ですね(笑)。

新ペアは期待できそうですね、ロシアの底力かな。
ただ、以前佐藤有香さんだったか、五十嵐文男さんだったかが言っていたのですが、ペアにはやはり時間がかかるのだそうです。
力のある二人が組んだとしても三年くらいではやはり難しいとか。
トリノのサブチェンコ組やバンクーバーの川口組がそうだったように、トランコフ組もソチ五輪には間に合わない恐れがあるかも・・・。

でも、三人とも何だかいい感じで頑張っているみたいなので、世界選手権期待したいですね。
「ロミオとジュリエット」なら私もプロコフィエフガ一番好きです。
ロシアの復活を願っていますよ!

りら
2011/02/14 19:51
りらさん
お返事遅くなりました。
マーシャとマクシムは、むしろ7年も続いたことがすごかったのかもしれないですね…マーシャの方は今後がちょっと心配です。
ペアにはとにかく年月が大切だという話、私もどこかで聞いたことがあります。バンクーバーで中国の雪組を見たとき、本当にそのとおりだなぁと素人ながら痛感しました。ヴォロトラ組の場合はコーチがダンナさんだし、短期間でピタッと来ないかなぁなんて期待しているのですが…もちろん、川口さんたちにも頑張ってほしいです!
eco
2011/02/23 13:29

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